40代・大人の京都旅【第1回】これから行くなら、今注目のヘリテージ(遺産)を再生したNEWオープンのホテルに泊まりたい!①

体力のある限り観光していた時期は卒業し、もっとじっくりゆったりと京都の街を味わいたい。そんな40代からの京都旅で重要なのはどこに泊まるかということではないでしょうか。昨年から新しいホテルの開業が続いていて、どこに泊まるか迷ってしまうほど。美ST世代が泊まるなら、もちろん快適で、利便性がよくて、美意識をくすぐられる、そんなホテル。そしてせっかくなら、京都らしさを感じる京町家や京都の歴史的価値がある建物をリノベーションした唯一無二のホテルはいかが?2020年に開業したばかりの、新しいのに歴史的価値のあるホテルを3回にわたってご紹介します。

【第1回】120年続く京町家の歴史的価値と文化を継承。 ひらまつの美食とはんなりを堪能できる都市型ラグジュアリーホテル

京都市のほぼ中心、室町通三条上ルに位置しています。祇園祭では山鉾が通ることでも知られる歴史ある地区に今年開業したTHE HIRAMATSU 京都。「はんなり(洗練されて上質で華やか)」を表現する町家のディテールと現代の快適さを重ね持つ特別なしつらえ、居心地の良さと最高のおもてなしは、心に残る旅になりそう。
表屋部分の外観は、明治32年頃に建てられたとされる町家の状態をほぼそのままに復元。糸屋格子と呼ばれる表格子は、江戸時代から伝わる呉服屋の意匠を大切に残しています。

ゲストを最初に迎える表家は、元の京町屋を保存、修復したものです。町家ならではの走り庭も、梁や柱など元々あった部材も補修しながら、再利用して本来の趣を残しています。

和の伝統と現代の心地よさを感じられる客室

ゲストルームは54㎡以上のゆとりとしつらえ。上質な無垢の素材からは、落ち着きと安らぎを感じ、アンティークな調度品や敷かれた鍋島段通など、上質な非日常感を満喫できます。<写真は「ザ・ひらまつスイート」(約104㎡)>

歴史を感じる町家で味わう、洗練の割烹とイタリア料理

割烹 いずみ
欅の一枚板のカウンターとテーブル、合わせて12席。京都の名店で腕を磨いた料理長・小泉壮登氏による旬の食材を活かした京料理を堪能できます。目の前に広がる松の庭の紀州の青石や苔生した築山の景色も料理を彩る逸品。

リストランテ ラ・ルーチェ
大きな梁のある開放的な空間で楽しむ華やかなイタリア料理。ひらまつ各店で経験を重ねた料理長・筒井崇海氏が腕を振るう。いずれのレストランも、宿泊者以外でもディナーの利用が可能(要予約)。

THE HIRAMATSU 京都 京都市中京区室町通三条上る 役行者町361 ☎075-211-1751 5階建/全29室(54.8㎡~104.4㎡)/全室ツイン/ジェットバス付き 割烹/レストラン/ラウンジ 1名¥30,500~(2名一室利用時<税・サ込、宿泊税別>、朝食付) 開業:2020年3月18日

2020年NEWオープン、40代からの京都旅行に推薦したい歴史的価値のある京都のホテル、次回は中心地にある旧・小学校を利用したヘリテージホテルをご紹介します。

取材/浦﨑かおり 編集/佐久間朋子

美ST