京都発の和食が「子どもの食育」にふさわしい理由とは?

和食がユネスコ世界無形文化遺産に登録されて10年、これまでを振り返るとともにこれからについて考える「京都・和食の祭典2023」が開催されました。フォーラムに登壇されたのは、京都を代表する料亭・菊乃井の3代目主人、村田吉弘さん、多くの有名料理店に昆布を卸している昆布商・奥井海生堂4代目主人の奥井隆さん、1675年創業「月の桂」蔵元14代目当主の増田德兵衞さん、京都の老舗旅館ご出身でテレビなどでも活躍される料理研究家の大原千鶴さん。

お話のなかで強調されていたのは、和食の未来は子どもたちの未来につながっているということです。これから先、人口減が確実で労働人口も減っていく日本。日本の農産物はその質の素晴らしさから、海外からのニーズも増えています。遠くない未来に食料が奪い合いにならないとも限らず、食料自給率はもっと上げていかなければいけません。京都では、村田さんが理事長を務める日本料理アカデミーの働きかけによって、学校給食で週4回、ご飯食となっているのだとか。また大原さんは、子どものうちから家庭の味としての和食にしっかり触れることによって、”舌のベース”を作る、つまりどこへ行ったとしても”帰って来られるホッとできる場所”を作ってあげることの大切さをお話されていました。

京都といえば歴史情緒あふれる神社仏閣を巡る大人旅が最高ですが、子連れや家族で「食育旅」をするのも、日本の和食を代表し、歴史や独自性の豊かな京都ならではの楽しみ方といえます。

巡るならたとえば、京都の老舗料亭「たん熊北店 本店」。写真は3月のひな祭りにちなんだひと皿。四季それぞれの食材を生かし愛で、楽しむのも和食の醍醐味です。

400年余りの歴史がある「瓢亭」の名物・朝がゆ。京都の和食の歴史、文化を肌で感じるのにうってつけです。写真は冬の「鶉がゆ」。

和食ではないですが、京都の名イタリアン「リストランテ ディボ ディバ」では、江戸時代から続く農家「石割農園」の京野菜を使った逸品の数々が。普段食べている野菜との違いを感じられる機会となるはずです。

ほかにも気軽に体験できる和菓子作り(「甘春堂」など)も「食育」としてオススメです。さらに京都には料理の神様を祀った「山蔭神社」もあり、いかに食がこの地に深く根付いているかを感じることができます。

和食を中心に子どもと「食をテーマ」に巡る京都、きっと新鮮な刺激を受けてくれることでしょう。

STORY