【ラグビーW杯開催】日本代表注目のホープ! 齋藤直人選手が教える競技の魅力&W杯の見どころ
9月8日にいよいよ開幕したラグビーワールドカップ。興味はあるけれど実はまだノーマーク……という人でも大丈夫! 3歳の頃からラグビーひと筋の齋藤直人選手が、その初々しい笑顔とともに大会の見どころやラグビーのおもしろさを教えてくれました。
“日本代表”といっても国籍さまざま。ラグビー特有のカルチャーとは?
──ラグビーはどのような背景や文化を持つスポーツなのでしょうか?
ラグビーはイングランドで発祥した競技で、ほかのメジャーなスポーツと比べると南半球に強豪国が多いなと思います。また、その地域でプレーする選手から代表を選ぶため、“日本代表”といっても外国人選手の数が多く、チーム内には日本語と英語が飛び交っています。それもあってか、上下関係の厳しくない、フランクなスポーツのひとつだと感じますね。
──日本代表チームに身を置く中で、そういったラグビーの性質が現れているなと思う瞬間は?
同じチーム内にいろんな国の選手がいるほか、日本代表になると対戦相手としてさまざまな文化的背景を持つ国のプレーヤーと接することになります。そのため、まず相手のことをよく知ろうとする取り組みを、今の代表チームではおこなっているんです。例えば先日トンガとの練習試合があった際には、事前に1週間かけてトンガの文化についてみんなで学ぶ時間を取りました。その期間中は、トンガ出身のチームメイトがトンガ料理をつくって出してくれたことも。このように、相手を知りたたえあう風土がラグビーというスポーツには備わっていると思います。
ノーサイド精神が根付いているーラグビーは“紳士のスポーツ”
──齋藤選手が考える、ラグビーという競技の魅力とは?
プレーしている側としては、どれだけ激しいぶつかり合いをしても熱い闘いを繰りひろげるのは試合のみで、終わったあとは仲直りしているのがラグビーのよさのひとつですかね。ほかのスポーツだと、試合後もプレーの内容を引きずったりSNSで口論が勃発したりしてしまうこともあると聞いたことがあるのですが、ラグビーにはそれがぜんぜんないので。試合が終わればみんな仲良く、ロッカーでお酒を酌み交わしています(笑)。
──ワールドカップの見どころは、どこにあると思いますか?
ワールドカップという大会は、どのチームも自分たちの国を背負って出場してきている場所。試合の前には国歌斉唱がありますが、そこにもそれぞれの国の色が濃く出ますし、大会にかける選手たちの想いが詰まっているなと思うんです。その時間が自分はすごく好きで、前回大会までは試合だけでなく必ずこのパートから観るようにしていました。ほかのスポーツ観戦と比べ、日本で生活しているとなじみの薄い国々が出ていることも多いので、そういう意味でもお祭りのように楽しんでもらえるのではないでしょうか。
ラグビーワールドカップ2023フランス大会
オリンピック、サッカーワールドカップに並び「世界3大スポーツイベント」のひとつとされているラグビーワールドカップ。今大会ではチームキャプテンを姫野和樹選手、副キャプテンを流大選手が務め、ニュージーランド・オーストラリア・フィジーなど様々な出身地や国籍の選手で構成された新生チームJAPANで世界の頂点を目指します。
大会期間:2023年9月8日(金)〜10月28日(土)※現地時間
開催国:フランス
【衣装詳細】
ニットジャケット¥242,000(イザイア/イザイア ナポリ 東京ミッドタウン☎︎03-6447-0624)Tシャツ¥6,270(1975トーキョー/1975トーキョー☎︎03-4360-5727)
撮影/永峰拓也(SIGNO) ヘアメーク/RYO スタイリング/久保コウヘイ 取材・文/山下美咲 編集/宮島彰子(CLASSY.ONLINE編集部)