登山初心者さん必見!子どもと楽しむための登山計画の立て方【山育②】

親子で登山をしながら学びを得る、山育。始めてみたいと思っても、山登り初心者だとどんなふうに計画を立てて、どんなアイテムを用意しておけばいいのか見当がつかないことも。そこで、子連れ登山のエキスパート、Mart WEEKENDERのNanaさんに、山育の始め方を教えていただきました!

目次

  • 登山計画の立て方
  • 今回の持ち物リスト
  • 行く前に子どもたちのテンションを上げる工夫も!
  • 教えてくれたのは、Mart WEEKENDERのNanaさん

登山計画の立て方

まずは、登山計画の立て方から。登山は楽しいだけでなく危険が伴うものでもあるので、事前にしっかり計画を練りましょう。

【1】初心者向けガイドブックで難易度の低い山を選ぶ

初心者向けのガイドブックで難易度の低い山をチェックするのが、いちばん安心。名前を聞いたことのある山のほうが人も多く、山小屋やお茶屋さんが充実していることが多いです。

【2】YAMAPなどをチェック

YAMAPというアプリで行きたい山を検索すると、最近その山に行った人の日記が出てくるので、危ないところがないかや、服装、装備などをチェック。地図のダウンロードも可能。

【3】タイムテーブルをつくる

初心者向けのガイドブックでは、コースタイムは一般的な大人のものになっています。子どもと一緒だと約2倍の時間がかかるので、それに休憩時間を加えて計画を立てます。

【4】持ち物を準備

持ち物リストを参考に、持ち物を準備します。山用の装備を持っていない人は、なくても行けるコースを選ぶか、登山用品店で相談を。子どもの装備はこちらでも紹介しています。

【5】登山計画書の提出&山岳保険に加入

万が一の遭難などに備えて登山計画書を作成し、登山口のポストかネットで提出。山岳保険は1日単位で申し込めるタイプもあるので、山によって用心のため加入するといいでしょう。

今回の持ち物リスト

登山をするときの持ち物は、登る山の高さや難易度、季節、お子さんの年齢などでも変わります。例えば今回の、北横岳に登山慣れしている6歳双子と登山する際の持ち物の一例はこちら。リストをベースに、自分に必要なものを考えてみるのもいいですね。

子どものザックは少なめの荷物から

子どものザックの中身は、防寒着やレインウエア、おやつ、飲み物、ゼリー飲料、トイカメラなど。子どもの年齢や体力によって、親が持ってあげたり、もっと自分で持たせたりと調節します。

〈子どもの持ち物の一例〉

防寒着帽子帽子レインコートサコッシュ水筒ゼリー飲料トイカメラ手袋

行く前に子どもたちのテンションを上げる工夫も!

ガイドブックや登山地図などを見せて、「こういうところに行くんだ!」とわくわくしてもらうそう。また前日には親子で当日食べるおやつを買いに行き、自分たちでザックに詰めてもらいます。

好きなおやつを子ども自身でザックに詰めます。地図や写真を見て、テンションを上げていきます!

教えてくれたのは、Mart WEEKENDERのNanaさん

建築士としてフルタイムで働く、6歳の双子の女の子のママ。社会人になってから登山を始め、無雪期だけでなく積雪期の登山も行う。Instagram(@nana_kobe)では、双子のかのちゃん、りのちゃん(通称「ふたごん」)との山登りの様子をアップ。

2023年Mart秋号 大人も驚く発見がきっとある! 「山育」「お片付け育」「土育」 我が家の「週末育」マニュアル より

撮影/平林直己 取材・文/湊谷明子 編集/倉澤真由美