中学受験、ママのための「子どもの不安を取り除く声がけ」具体例18|STORY

いよいよ現実的になってきた中学受験。残り少ない日を効果的なものにするにはどうするべきか? …その答えは「声かけ」にあり。親ができる子どもへの最高の応援方法で、子どもの力を引き出しましょう!


受験ママが語る「声かけ反省」

 

  • ・試験会場に行く途中、息子から「話しかけないで」と言われていたのに緊張をほぐすために話しかけてしまったら、それが逆効果になった。(K.Kさん・43歳・主婦)
  • ・本人がいちばん落ち込んでいるのに前向きな言葉をかけられなかった。(S.Tさん・48歳・会社員)
  • ・模試のたびに「またできてない!」と責めてしまった。逆にできた時は褒めずにいた。(Y.Oさん・37歳・PR)
  • ・言いたいことはあったけど、グッと我慢していた(M.Nさん・36歳・教師)
  • ・「とにかく頑張って!」としか言えなかった…。(K.Tさん・45歳・主婦)
  • ・「宿題やったの?」と繰り返し声をかけていた。(A.Hさん・43歳・歯科医師)
  • ・「そんなにお勉強が嫌なら、受験はやめれば?公立中だっていいと思うけど」と言った。(Y.Yさん・46歳・会社員)

こんな時は、どのように声かけすべき?

★ 子どもが急に「受験したくない」と言い出してきた時は?

「そう思うんだね。でも自分でよくそこまで考えたね。あなたがそう思うなら話を聞かせてみて」

★ 体調を崩してしまった時は?

「体辛いよね。今まで十分やったし、まだ時間があるから一回休んで備えよう!」

★ ずっとこもって、黙って勉強ばかりしている時は?

「気分転換したくなったら声をかけてね。一緒にどこか行く?」

★ イライラすることが多くなってきた時は?

「わかるよ、その気持ち。そんな中でも毎日塾行っているのは本当にすごいよね。」

★ 子どもが勉強しないでダラダラしている時は?

「最近どう? ママもやる気がでない時があるからわかるな…。でもあの中学校に行きたい気持ちがあるなら大丈夫!時間や場所を変えて勉強してみない?」

★ 模試の成績が悪くて落ち込んでいる時は?

「落ち込むよね。でも、残り3カ月ある中で弱いところが見つけられてよかった!ここからだよ。」

★ 受験当日、会場に送り出す時は?

「どれだけ頑張ったか見てきたからわかるよ。ベストを尽くしてこよう!大丈夫、できるよ!」

★ 午前試験が芳しくなく、午後試験に送り出す時は?

「全部完璧な人はいないよ。最後まで自分を信じた人が合格する。次に集中しよう!」

★ 受験日が近づき、子どもがとても緊張している時は?

「緊張するほど頑張っているってこと。緊張は悪いことではないし、いい緊張だってあるんだよ」

★ 勉強するのに、朝起きられない時は?

「(前日の夜から)明日の朝はどうしたい? 起きれなかった時は、何をしてほしいかな?」

★ 残り1カ月なのに、まだ成績が上がらない時は?

「不安なところある?自分1人で悩まないで勉強付き合うよ。もしくは先生に相談する?」

★ 受験を終えて帰ってきた時は?

「(事前に話し合っておく)「何も言わないでほしい」とか声かけしてほしいことを教えてもらえたら嬉しいな。」

★ 余裕で受かるはずのすべり止め校に、子どもが落ちてしまった時は?

「今回は残念だったけど、本番じゃなくて良かったね。あなたが実力を出すのは本番だからね」

★ 受けるはずのなかった学校に出願して、送り出す時は?

「受けることで選択肢が広がるよ。先のことは考えて決めよう。力を尽くしてこようね。」

★ 第一志望校に落ちてしまった時は?

「力を尽くしたよね。その頑張りはあなたの中に残っている! まずは今できることしよう。」

★ 出願校・併願校を変えようか? と話をする時は?

「中学に入ってから何をしたいか、もう一度考えてみようか?偏差値だけではないよね。」

★ 同じ中学の複数日受験を2回3回と繰り返す時は?

「しんどいよね。でもそれくらい「行きたい」って思える学校があるのは素晴らしいことだね!」

★ すべての受験に失敗した時は?

「人生は上手くいかなかった時にどう振る舞うかが大事。ママはずっとあなたを応援しているからね」

撮影/沼尾翔平 取材/竹永久美子 イラスト/本田佳世 ※情報は2023年12号掲載時のものです。

 
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