愛子さま 誕生日コーデ5年の変化 大人っぽさの秘密は?
毎年、12月1日のお誕生日に、その成長したお姿を国民に公開される愛子さま。初々しかった10代の頃から比べ、成人になられてからは驚くほど大人っぽくなられたことも話題になりました。今年の22歳のお誕生日には、学習大学文学部日本語日本文学科4年であられる縁から「むし双六の和歌」を宮内庁書陵部で見学されているお姿を公開。放送作家・皇室ライターのつげのり子さんに、愛子さまのこれまでのお誕生日コーディネートについて伺いました。
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愛子さまのお誕生日コーデ、今までの傾向は?
「18歳頃からの22歳になられた今年までの着こなしの共通点は、白に近い淡い色+もう1色。という配色なこと。普段は比較的、寒色系のお召し物が多い愛子さまですが、お誕生日は暖色系や茶系のコーディネートが多いのは、12月という季節柄に合わせられているのかもしれません。唯一、記念すべき20歳のお誕生日のお写真はグレー×ブラウンと、濃い色味の着こなしに。それは成年皇族となる節目の特別な年だから敢えて、いつもとイメージをがらりと変えられたのではないでしょうか?」
今年は日の丸カラーで
赤いニットのプリーツスカートもしくはワンピースに白いショート丈のテーラードジャケットを合わされた着こなしは、古典文学を学ばれている愛子さまらしい日の丸を思わせる配色。ジュエリーはゴールドベースにされ、去年よりも更に大人っぽくなられたのが印象的です。赤、白、ゴールドの着こなしは、結婚当初の雅子さまのドレス姿も彷彿とさせます。
「今まで赤坂御用地のお庭で愛犬・由莉ちゃんと撮影されることが多かった愛子さま。また、皇居内の厩舎で馬と一緒に写ることもあり、なにかしらシーンを感じさせ自然体のお写真が多かったのですが、今年はお部屋ですらりとお1人で立たれている写真に。和歌をご覧になるシーンはありましたが、今までとシチュエーションと雰囲気の違う写真に、来年は大学を卒業し成年皇族として新たなステージを歩まれる責任を担う覚悟や雰囲気が、感じられます」
5年間で振り返る、愛子さまのご成長
2019年 18歳
白いスカートが鮮やかなピンクのブラウスを引き立て、初々しい印象です。リップの色ともさりげなくリンクされているのもポイントです。
「高校最後の年。翌年から大学生となり希望や明るさを色で表現されたのではないでしょうか。前に置かれたお花も、明るい雰囲気を盛り上げています」
2020年 19歳
愛犬・由莉ちゃんとのツ―ショットが話題となった19歳のお写真。昨年同様、ボウタイブラウスを選ばれていますが、ボトムスはワイドパンツに。全体のシルエットをIラインにまとめられていることで、愛子さまのスタイルのよさが引き立っています。
「コロナ禍が始まった年。大変な思いをしている国民を慮って落ち着いた色味を選ばれ、由莉ちゃんとのお散歩で癒される雰囲気を演出されたのでは? 眞子さまや佳子さまは、パンツを履かれることが少ないので、愛子さまがボトムスにパンツを選ばれたのは、パンツの着こなしが多い雅子さまの影響を受けられているのではと感じています。実は雅子さまはこの年の誕生日にボウタイブラウスにパンツを合わせた着こなしを公開されていて、リンクされているのではないかと話題となりました」
2021年20歳
ぐっと大人っぽくなられて話題となったお写真。テーラードジャケットを着られることが多い雅子さまファッションのエッセンスを感じられるジャケットに、マキシ丈のスカートを合わせた落ち着いた着こなしです。ラメの効いたアイメイクやジャケットのマドラスチェックから学生らしさが感じられ、大人っぽいけれどフレッシュな印象です。
「20歳という節目の年、また成年皇族となって思慮深く対応していきたいという思いから、敢えてシックな配色にされたのではないでしょうか。ヘアも珍しくアップにアレンジし、メイクの雰囲気も変わられ、見られるお立場であることを意識されているように伺えます」
2022年21歳
ハートモチーフのペンダントネックレス、ジャンパースカートとトレンドアイテムが目を引く着こなし。黒ではなくブラウンという色味が、愛子さまの優しく柔らかい雰囲気とマッチされています。
「馬が並ぶ厩舎という新鮮なシチュエーションでの撮影。皇居にはここに写っている白馬だけでなく、栗毛の馬もいるので、動物好きな愛子さまらしく、馬に合わせて配色を決められたのかもしれません。また話題となったハートのペンダントネックレスはご学友らからのプレゼントということで、人との縁が疎遠になりがちなコロナ禍において、人(国民)との繋がりを大事にしていることをアピールされたのだと思います」
5年間で大人っぽくなられた理由
「18歳までは、お誕生日に公開されるお写真には、天皇陛下や雅子さまが一緒に写っていらっしゃいました。19歳という大学に入学された年から、ご家族とではなくお一人でのお写真になり、大人っぽさや自立した1人の女性を意識し始めたのではないでしょうか。愛子さまは雅子さま同様、誠実で真面目なお人柄。お誕生日のお写真も躍動的なものからきちんとした静を感じるものまで色々あり、今は自分のスタイルを模索し試され、また自分なりにお誕生日の着こなしにメッセージをこめられている様子が伺えます。大人っぽくなられた要因はヘアメイクの変化もあると思われます。18歳になると、お洋服とリップの色をリンクされたり、凝ったヘアアレンジをされたり、目の下にラメを忍ばせたり、工夫を凝らされているのが伺えます」
来年3月には学習院大学を卒業される愛子さま。その進路と、今後のご活躍に更なる注目が集まります。
教えてくれたのは…
放送作家・皇室ライター
つげ のり子さん
テレビ東京系『皇室の窓』の放送作家。2001年の愛子さまご誕生以来、皇室番組の構成を担当し、皇室研究をライフワークとしている。ワイドショーから政治経済番組、ラジオまで様々な番組の構成を手掛ける。著書に『天皇家250年の血脈』(KADOKAWA)『素顔の雅子さま』『素顔の美智子さま』(河出書房新社)などがある。
取材/味澤彩子
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