【アメリカで離婚しシングルマザーに、心臓を止める大手術を経験】サロン経営50代モデルの壮絶な人生
創刊当初、40代向けの雑誌だった美STも当時の読者たちが今、50代に。50代のライフステージも多様化し、悩みもさまざま。今回は「子どもが巣立った今、どうする?」という悩みに前向きに踏み出した50代モデル、芦田さんに取材しました。大病を乗り越え、子どもも成人した今、実現したい目標とは?
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20年以上シングルマザーで山あり谷あり。病気も経て、やっと自分の時間。開業したサロンをもっと頑張りたい
性格の不一致により32歳で離婚を決意した時、息子は3歳、娘は2歳でした。当時、米国で暮らしていたので離婚するといっても周りに相談する人がおらず、途方に暮れて眠れない日々が続き、いっそのこと子ども達と一緒にいなくなってしまおうかとも。ギリギリの精神状態でした。離婚後、帰国して広島の実家近くにアパートを借り、モデルの仕事で生計を立てながら親子3人で生活。東京に拠点を移したのは40歳手前でした。
46歳の時、41度の高熱と倦怠感が続き、検査すると感染性心内膜炎という細菌性の病気で、即手術することに。心臓を3時間半止めた大手術は無事成功し3カ月で退院できましたが、胸に少し手術痕が残ったためモデルを続けていけるか不安に。ですが、周囲が背中を押してくれ、47歳で仕事復帰することに。
大病がきっかけで、人が生きていく上で一番大事なことは免疫力を上げることで、そのためには何をしたら良いか考えるように。いろいろ探した結果、よもぎ蒸しの効果に惚れ込み、サロンを開きたいと目標ができました。せっかくやるなら特別なものにしたくて、良質な薬草を作ると評判の地方の農家まで何度も足を運び交渉を重ね、49歳の時に念願のラグジュアリーよもぎ蒸しⓇサロン「Graces beauté」を開きました。コロナ禍で大変な時期もありましたが、多くのお客様に来ていただき、不妊に悩んでいた40代の方が立て続けに妊娠・出産するなどとても嬉しいことも。
借金までして大学を卒業させた子ども達も社会人になり息子は都内で、娘は韓国で仕事を。若いからこそ色々なことにチャレンジし、やりたいことや好きな仕事に邁進してほしいです。そして私もこれからは思いっきり自分のことと、仕事に専念したいです。全国に15 店舗に広がった導入サロンを増やし、もっと多くの女性の健康をサポートしていきたいと、気持ちを新たにしています。
50代の今、愛用するコスメは?
日々のコスメは、テクいらずで綺麗に発色するトム フォードのアイシャドウ、綺麗なツヤ肌が作れるジルの下地など。アイセルコスメのローションはビタミンC、E配合でくすみレス肌に。韓コスCell Fusion Cの下地はトーンアップ効果。内側のケアと外からのコスメで透明ツヤ肌を維持しています。
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2024年『美ST』1月号掲載
撮影/渡邉明日香(A–1) 取材/山田正美