「イエベ」「ブルベ」縛りから解放!洗練顔になれるプロのコツとアイテム
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コスメを選ぶとき、いまや多くの人が発する「イエベ」「ブルベ」という言葉。もちろん肌色診断も参考になるけれど、同時に「この色は似合わない」という思い込みも…。そんなとらわれの身の私たちに対して、なんとヘアメークさんは正反対の考え方。そろそろ〝呪い〟から解放されて、自分軸でメークを楽しむとき!
ヘアメーク 笹本さんが撮影現場で重宝!
肌色関係なく使える「名品ニュートラルコスメ」10選
肌色を問わないだけでなく、テクニック不要で誰でも簡単に使いこなせるのが「ニュートラルコスメ」の魅力。何も考えずに塗っても、なじませるワンクッションがなくても、ちゃんとサマになります。みなさんの手持ちコスメとも合わせやすいはず!なかでも現場でいつも使っている優秀なコスメだけを厳選しました。
ーby Sasamoto
イエべさんが“ブルベコスメ”に挑戦するするなら...
「青みピンクリップ」で顔がくすむ…
ピンクシャドウで唇とリンク、ベージュチークでトーンをMIX
目元と唇をシアーピンクでリンクさせてほんのり統一感と大人の可愛げを
『唇だけ浮かないように目元にもピンクを忍ばせています。全顔を青みピンクで統一すると違和感を感じてしまうので、チークはオレンジベージュでなじみ要素を』
ーby Sasamoto
メークに使用したアイテムは...
【HOW TO】
①bの1を上まぶたのアイホール全体、2を二重幅、1と2を混ぜて下まぶた全体にのせます。
②cのヘルシーな血色感で、目元と唇をつないぐ。
③aを塗って完成。
「透明感ラメ」が白浮きしてしまう…
“点置き”がポイント!ゴールドラメと交互にのせて
ラメシャドウのMIX使いがピュアで、澄んだまなざしを叶える
『寒色ラメは広く入れると浮くので点置き&下まぶたにのせるのがベスト。なじませ役のゴールドラメを交互に。上まぶたは手持ちのベージュシャドウを』
ーby Sasamoto
メークに使用したアイテムは...
【HOW TO】
①下まぶたにaのブルーラメを等間隔で点置きする。
②aの間にbのゴールドラメをのせる。
ブルベさんが“イエベコスメ”に挑戦するなら...
「赤リップ」を塗ると唇だけ浮いて見える…
ピンクリップをベースに仕込む!ツヤ肌に仕上げて若々しく
赤リップは内側だけにじんわりと!旬なグラデーションリップが有効
『赤リップだけをバキッと塗ると、厚化粧に見えて急に老けるので先にピンクリップを仕込んで。ハイライトで瑞々しいツヤを足して、フレッシュな肌に!』
ーby Sasamoto
メークに使用したアイテムは...
【HOW TO】
①bを唇全体にオーバー気味に塗って。
②aを唇の内側を中心に重ね塗り。
③cを光を集めたい鼻根や頬の高い位置にのせる。
「オレンジシャドウ」で目が腫れぼったくなる…
ベージュを広めに塗ってからオレンジを重ねるとなじませる
〝影になる〟ベージュで境目をなくして、洒落顔に
『肌との境目がいきなりオレンジだと浮いてしまうので、先にベージュを仕込んでおきます。ベージュが影になってオレンジが絶妙にくすむので、肌なじみがアップ』
ーby Sasamoto
メークに使用したアイテムは...
【HOW TO】
①1を眉下までふわっと広めに、2をアイホール横長に。
②1と2を混ぜて下まぶた全体、さらに1で涙袋をなぞるとより引き締まります。
「私は“〇〇べ”だから…」が
口癖になっている読者が多数!
【Form】ブルべ
オレンジ系コスメに抵抗あり。肌がくすんで見えたり、目が腫れぼったくなって…。優しい温かみのあるメークに憧れます(宮嵜眞衣さん 30歳/PR関連)
【Form】ブルべ
コスメを選びは基本肌色診断が軸。ブルベ夏は濃いカラーが似合わないのですが本当は赤リップも楽しみたい(青山絵子さん 31歳/IT関連)
【Form】イエベ
パープルや青み系アイシャドウがなかなか使いこなせない!色にときめいて買ったのに使用頻度が低くお蔵入りになることも…(大河内咲緒さん フリーランス・30歳)
僕たちヘアメークはイエベ・ブルベを考えてメークはしていません
使い方次第で、〝似合わない色〟はないんです!
よく驚かれるのですが、前提として僕たちヘアメークは、イエベ・ブルベを考えてメークはしていないんです。「どの人がイエベ?」「ブルベは何が似合う?」と聞かれても、詳しくは分かりません(笑)。「イエベなのでオレンジ系ばかり使います」という人もいますが、オレンジ系でメークを固めると「もっと肌が黄色く見えない?」と思ってしまう。僕なら自称・イエベの人には、黄ぐすみを払う少し青みのあるピンク系コスメを投入します。
イエベ・ブルベのカテゴライズは、何を買ったらいいか分からない人のためにあるものですよね。同じブランドのリップで色選びに迷ったとき、最後の決め手として肌色診断を参考にするのはもちろんアリ。ただ最初から頑なに「私はブルベだから、これは似合わない」と決めてしまうのは、もったいない!似合う色はたくさんあるのに、自分でメークの選択肢を狭めてしまっていますよね。特にアラサー世代になると、自分の中でハズさない〝定番顔〟ができて、そこからずっと抜け出せなくなってしまっている人も多い印象。
大丈夫です!みなさんが思っているほど肌色はメークに影響しないので、「この色は似合わない」はだいたい思い込み。塗り方を工夫したり、肌色になじませるコスメを投入したり、ワンクッション入れるだけでどんな色のコスメも似合うんです。テクニックで攻略するのが難しい人は、次のページで紹介しているニュートラルコスメから、ぜひ取り入れてみてくださいね。
教えてくれたのは...ヘアメーク・笹本恭平さん
〝洒落感〟と〝美人見え〟を両立したメークが支持を集める。女性誌のカバーメークから、ファッション、美容企画まで幅広く担当。
撮影/河野 望 ヘアメーク/笹本恭平(ilumini) スタイリング/田臥曜子 取材/広田香奈 編集/鈴木日向 再構成/Bravoworks,Inc.
CLASSY.2024年12月号「そろそろ、イエベブルべの呪いから解放されたい!」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。