神崎恵さんの「美の格言」、40代の肌に一番大事なものとは
「キレイになりたい」そんな気持ちはありながら、日々のスキンケアを面倒に感じてしまうことも。逆に、年を重ね、より美容が楽しくなったという美容家・神崎 恵さん。大人は肌と向き合う前の〝気力〟や〝メンタル〟のほうが大事と語る彼女に、美容とのよりよい付き合い方を聞きました。
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神崎恵さんprofile

1975年生まれ。美容家。スキンケアだけでなく、ファッション、運動、食などトータルな知識で美を発信。商品開発なども手掛ける。公式Instagramはフォロワー数100万人超えと、年代問わず高い支持を集める。
気力をどうキープするか、そこが一番重要なんです

スキンケアを面倒に感じてしまうこともあると思うんです。なので、美容のためには気力を育てるのが一番効果的だと思います。
たとえばアイテムでいうなら、使いたくなるような化粧品を選ぶこと。即効性を感じるもの、心がときめくコスメ、気持ちのいい香りのものなどもいいですよね。
時間の使い方も大事。私は朝起きたら10分間で、気候とスケジュールを確認し、効率よく仕上げるためのメークや服を組み立て、動線などを計算し行動。そこで溜め込めた時間の余裕が後の気力につながるんです。日焼け止めでありながら美容効果があるといったものを選び、日中の時間を有効活用するのもおすすめです。
「人から見られる」という刺激を活用するのもいい選択。月に一度は、女友達と会い、おしゃれやメークを気にして出かける予定をつくるのも良いと思います。
体力が落ちると気力も下がりますし、健やかな肌を目指すためにも、運動と睡眠は大切。私はピラティス、ジム、ウォーキングとほぼ毎日何かしらの運動をしています。そして睡眠は「質」重視。リカバリーウェアやアロマを試したり、間接照明を使って副交感神経が優位になるように促したりといろいろと工夫しています。
スキンケアは日々積み重ねていくことが大事ではありますが、歯みがきと同じ、2〜3分で終わるもの。完璧にやろうとせず「その日できることをやる」ぐらいで大丈夫。肌は生活のバランスが整ってこそ美しさにつながるので、スキンケア、睡眠、運動、食生活とトータルで見ることが大切です。
美容家としての私と個人の私って実はかなり違うんです。個人としては、年を重ね、人からどう見られるか?が気にならなくなったこともあり、自分の価値を表面に置かず、スキンケアも人生も楽しくなって、生きがいが増していると思います。
表面の美しさは日々揺らぐものだから、仕事や自分の内面など揺らがないものに価値を置いた方が心地いい。ただ、こぎれいではいたいから、今年も、小刻みにブレーキをかけながら、時々アクセルを踏んでのんびり美容をやっていきたいですね。
でも最近思うんです。中学生の頃みたいに「可愛くなることにまっすぐ」な気持ちも忘れずにいたいなって!
気力を育てる 【美の格言】
- その日できることをできる分だけやる。無理しない、頑張らない。それで美容は充分
- 睡眠、運動、栄養。この3つは絶対「不足」させない
- 女友達との予定を入れる。それが一番の美の活力
- 自分の価値を表面に置かないこと。美に執着しないこと
クロシェカーディガン¥132,000(ブソル/エストネーション グランフロント大阪店)P.3.ツイードオールインワン¥469,700タンクトップ¥34,100ブルゾン¥275,000(すべてマディソンブルー)バッグ¥172,700(ピエール アルディ/ピエール アルディ 東京)靴¥123,200(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス)パールネックレス[短]¥101,200[長]¥99,000(ともにビジュードエム/ビジュードエム六本木ヒルズ)
撮影/彦坂栄治(まきうらオフィス)ヘア・メーク/北原 果(KiKi inc.)スタイリスト/石関靖子 取材/味澤彩子 ※情報は2025年5月号別冊付録掲載時のものです。
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