“手持ち服の8割が黒”モノトーン上手なアラサーが打ち出したジュエリーブランドって?
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働き方が多様化している昨今。自分がやりたいこと・作りたいものを形にするために、アラサーで“起業”を選択する人も増えています。会社員という枠組みを超えて、自分らしく働く彼女たちのオシャレのこだわりをクローズアップ!今回は、ジュエリーブランドファウンダーの森 春菜さんをご紹介します。
ワードローブの数は最小限かつ、8割が「黒」。
似たような服でも素材や形で印象を変化
森 春菜さん(28歳・ジュエリーブランドファウンダー)
「物が多くても幸福度は変わらない」と気づいてからは、ファストファッションは卒業し、作り手の思想や世界観に共感できる服だけを厳選して購入するように。黒×シルバーのカラーパレットに惹かれ、今のスタイルが確立しました。ISSEY MIYAKEのドレスも、パリでショーを見た際に感銘を受けて購入を決意した思い入れのある一着。一枚でサマになるディテールはもちろん、着心地抜群で快適に過ごしたい日に重宝しています。
オフィスで作業の日は、風通しの良いリラックスコーデが定番
DRESS/ISSEY MIYAKE_BAG/THE ROW_SHOES/VIRON
日本から世界へ。言葉を超えて想いを紡ぐジュエリー作り

コピーライターとしてクライアントの想いを代弁する中で、いつしか自分自身が主語になる表現がしたいという気持ちが強くなっていきました。自分が本当に届けたいものは何か?考え抜いた末にたどり着いたのが、言葉の枠を超えて、100年後も物質として手元に残る「ジュエリー」を通じた表現方法。消費社会で注目されてこなかった素材に新たな視点を与え、昇華するジュエリーブランドを作ると決めてからは、足繁く素材探しへ。色や形がユニークな真珠、都市鉱山由来の金属資源など、素材が本来持つ美しさや力を引き出すことを大切に、ひとつひとつ丁寧に形にしてきました。ブランド立ち上げから約3年半。少しずつブランドの理念に共感してくださるお客様が増え、もっとブランドを大きくしていきたいという思いが強くなっています。現在は、世界にも通用するブランドを目指して、パリへの移住を検討中です。私たちが作っているのはジュエリーですが、本質的なミッションは、素材の発見から販売まで、商品の持つ背景を物語として届けること。これからもジュエリーという手段を通して、世界にポジティブな影響を与える事が出来るように活動していきたいと思っています。
ニューヨークやパリ出張のお供でもあるジャケットは、夫のもの。女性らしいアイテムに合わてモードに仕上げます。Diorのビスチェは、パリのヴィンテージショップで購入。裏地やボタン、縫製など、見えない部分にこだわりを感じるものに惹かれます。ローブブランのハーフパンツは作り手の想いを知り愛用しているブランドの一つ。エレガントに仕上がるのが気に入っています。
センスを仕事に。世界を舞台に、自分の軸をより鮮明にしていく

ギャラリーで接客の日は、黒のロングドレスで華やかに
今年の2月にブランドの直営店をオープン。大切なお客様とお会いする日は、平日とは打って変わって華やかなワンピースやスカートスタイルに。黒一色で深みを出すために、立体的なデザインや女性らしいディテールが効いたアイテムを選ぶことを意識しています。
JACKET/HIBIKI NAKAMINAMI_DRESS/COMME des GARÇONS
廃棄された素材を再利用したジュエリーも作成

廃棄された携帯電話やPCの基板から回収された金属をベースに作られたジュエリー。新しい素材の活用方法を常に模索しています。
伝えたい想いを言語化。その言葉をもとにデザインを作成

この夏に新たに発表するコレクションに向けて準備中。消費者の心が躍るデザインを目指して試行錯誤の日々。
ジュエリーができるまでのあらゆる背景を物語として届ける

「消費社会の中で焦点が当たらなかった素材に光を当て、昇華する物語を届ける」というブランドのコンセプトに合わせて本を模したジュエリーボックスを制作。
森 春菜さん
大学卒業後、コピーライターとして活動。2021年より、「纏うことは物語を選ぶこと」をコンセプトにしたジュエリーブランド「アンナ ダイヤモンド」を設立。
撮影/杉本大希 取材/下田真里衣 編集/平賀鈴菜 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2025年9月号『「起業」を選んだ同世代読者のオシャレ』より。
※掲載の商品はすべて読者私物です。ブランドブティックへの問合せはご遠慮ください。