【中学受験直前企画!】16タイプ性格診断で判明!「受験スパート期の声掛け」の正解、教えます

親子間で時折覚える違和感は「性格タイプ」の違いにより生じたストレスが原因かも? STORY12月号では16タイプ性格診断別「中受スパート期の声掛け」と題して、今やすっかりお馴染みとなった16タイプ性格診断を子育てに応用する方法、また子どもの性格タイプに合わせた声掛けについて考えました。その中で、実際に中学受験を控えた小6ママふたりと当企画を監修してくれたけいさんとの座談会を実施。中受スパート期に意識したい「子どもの性格別の声掛け」について迫ります。

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今回お話してくれたのは・・・

けい(大地啓太)さん

けい(大地啓太)さん

16タイプ性格診断の有識者。書籍「16 TYPES FAN」をはじめ、女性誌の監修など性格診断を活用した人間関係を豊かにするヒントを発信中。16タイプ性格診断は提唱者(INFJ)
Instagram▶︎@infj.kei.world

中村加奈さん

中村加奈さん(38歳/フリーランス)

小6の息子(提唱者/INFJ)、小2の娘、3歳の男の子、3人の子どものママ。SNSで話題の「おばフェス」メンバーとしても活動中。息子の受験勉強は口出しはせず完全見守りスタイル。16タイプ性格診断は主人公(ENFJ)
Instagram▶︎@nyakanya

成田美帆さん

成田美帆さん(41歳/会社役員)

小6の娘(論理学者/INTP)、小4の息子、小1の娘、3人の子どものママ。最近はパーソナルジムでのトレーニングが日課に。思春期に突入した娘とは勉強を巡って口喧嘩になることも。16タイプ性格診断は主人公(ENFJ)
Instagram▶︎@myundia

やる気を引き出す声掛けの極意とは?

けいさん:お二人ともいよいよお子さんが中学受験のスパート期を迎える時期になりますが、親としての不安や悩みはありますか?

成田さん:スパート期に入ると子どもよりも親の私の方が焦っているかも? 模試の結果が出るとつい口うるさく言ってしまうんですが、そうすると「ママがそんな風に言うからやる気をなくすんだよ」と言い返されてしまって・・・

けいさん:成田さんの場合、ママの性格診断が主人公(ENFJ)ということで4番目のアルファベットが J なんですが、娘さんは論理学者(INTP)P ・・・最後が P の人は奔放で、縛りがあるとパフォーマンスが下がるタイプ。時間やルールを決められることがすごくストレスになるので、ここでやりすぎるともっとやらなくなってしまうかも。例えば、勉強をしなければいけない状況で「勉強しなさい」と声掛けをすると娘さんはどんな反応ですか?

成田さん:「分かってる! 〇分になったらやるよ!」と反抗的に言うけど、その時間まで信じて待っていても一向にやらない。痺れを切らして「もう〇分だよ」と声掛けすると、渋々やり始めるんだけど全然集中していない様子で・・・。

けいさん論理学者(INTP)の娘さんは3番目のアルファベットが T でロジカル思考タイプなので、ママが感情的に声掛けしても伝わりません。論理的に納得のいく説明をされると腑に落ちる。無駄や損が嫌いなので、このまま勉強をしないと中学、そして大人になった時にどんな風に困るのかを論理的に話すと心に響くかもしれないですね。逆に感情に訴えた方がいいのが3番目のアルファベットが F のタイプ。中村さんの息子さんは提唱者(INFJ)なのでこちらのタイプですね!

中村さん:これまで性格タイプ診断結果だけで満足していたけど、16通りあるアルファベットの組み合わせについても目を向けた方が良さそうですね!

けいさん:そうですね。子どもとアルファベットが違うところは特に意識する必要があります。人って自分がされて嬉しいと思うことを相手に対してするじゃないですか。だけど、びっくりする程自分と同じ感覚じゃない人っている。もちろん我が子であっても同じことが言えます。

中村さん:良かれと思ってやっていることが、子どもにとってはありがた迷惑ということもあるかもしれないんですね。

けいさん:そうなんです。だから、お子さんの性格、思考パターンをこの16タイプ性格診断を活用して理解できると声掛けも変わってくるはずです。

模試の結果に落ち込む子へ「大丈夫大丈夫」は逆効果かも?

けいさん:お子さんは気持ちの切り替えが早くできる方ですか? 例えば、テストの点数が悪かった時、それを引きずるタイプ? すぐ忘れて切り替えられるタイプ?

中村さん:息子の場合、結構点数は気にするタイプで、分かりやすく良いと嬉しくてずっと成績表を眺めてるんだけど、悪いと落ち込んでいますね・・・そんな息子を見て、私は「大丈夫!まだまだいけるよ!」とかノリで言っちゃいます。私自身プラス思考なので、そんなに深く考えずに「大丈夫!大丈夫!」って。

けいさん:この場合、ただ「大丈夫」だけじゃない方がいいですね。息子さんの気持ちに寄り添って、気持ちを汲んであげることも大事。

中村さん:そうなんですね。自分だと「そんなに気にしなくても大丈夫! 大丈夫! 何とかなるでしょ!」って気持ちを切り替えて終わっちゃうからなぁ・・・。

けいさん:息子さんからは「ママは全然分かってくれない」って思われてしまうかも。僕は息子さんと同じ提唱者(INFJ)なので、母親から「大丈夫! 大丈夫!」って軽く声掛けされたらちょっとマイナスな気持ちになりますね。

成田さん:ママは励まそうと思って声を掛けていてもマイナスに受け取られちゃうんだ・・・

けいさん:だったら「今の状況辛いよね」って寄り添ってくれる方が嬉しいですね。一旦マイナスに寄り添って、「でも困難な状況でもこんな風にいい結果になった事例があるよ・・・」っていう声掛け。ポジティブな言葉で元気を取り戻せる主人公(ENFJ)とは違って、提唱者(INFJ)の場合は、落ち込んだ感情を自分の中で整理することで癒えていくタイプ。だからこそ、親にも一旦受け止めて欲しいんですね。成田さんのお子さんはどうですか?

成田さん:娘はそこまで落ち込んでいる様子は見せないけど、きっと内心気にはしていると思います。でも、普段と変わらない様子で堂々とタブレットをみている姿に母としてイラッとしてしまう。テストの結果が悪いのは仕方ないとして、結果を見て少しは危機感を持って、改めて欲しいのに。

けいさん:4番目のアルファベットが P ということでしたが、娘さんは夏休みの宿題は最後にまとめてやるタイプですか?

成田さん:まさにそうです。

けいさん:4番目のアルファベットが P のタイプは最後の追い込みがすごいんですよ。

成田さん:本当にそう! 最後の最後にすごく集中してまとめてやっています。時間も気にせず集中してきっちりやり切る。

 

だらだらタイムが最後のスーパープレーに繋がる?!

けいさん:アルファベットの2番目が N 、4番目が P (〇NPの人たちは乗ってきたら最後気合いでいくタイプ。それで最終的に帳尻を合わせて結果を出すんです。むしろ、コンスタントに毎日勉強させようとすると日々ストレスが溜まって最後に得意のスーパープレイが出せないんですよね。

中村さん:えー!! 子どもは毎日コツコツ頑張るのがいいって当たり前のように思ってました。

けいさん:もちろんそういう子もいますが、全員がコンスタントに勉強するのがベストという決めつけは危険です。例えば、運動家(ENFP)の僕の妻のケースで言うと、妻の母親がほとんど真逆の建築家(INTJ)で中受の時に事細かに勉強計画を立てたそうなんです。それでも、妻は母親から言われたことを無視し続け、最後の最後に集中して勉強して難関校に合格しているんですよ。もし、母親からの言いつけを無視せず無理して続けていたら、ストレスが溜まって結果もどうなっていたか分からないって話していました。成田さんの娘さんもきっと分かっているんだと思いますよ。

成田さん:そうだと思います。「分かってるから言わないで」って言われます。

けいさん:きっと最後に帳尻を合わせられるっていう感覚があるんです。

成田さん:娘を見ているとそもそも勉強をやらないっていう選択肢はなくて必ず最後にはやるんだけど、やるまでに時間がかかっている様子に私はついイライラしてしまって・・・

けいさん:なぜか毎日コツコツと勉強を頑張ることがいいと思われがちですが、そうじゃなくても結果を出すパターンもあるんですよね。

中村さん:なるほど! 自分と違うから最後スパートをかけて帳尻を合わせるのがいいと思えなかったりするけど、それを認めてあげないといけないんですね。

けいさん4番目のアルファベットが P の人にとって、ダラダラする時間も最後の追い込みに必要なんですね。エネルギー充電期間とでも言いますか。

成田さん:そのことが頭にあれば、今後そこまで怒らなくて済みそう! コンスタントに勉強させたくて「〇時までに〇〇をしなきゃ」って口喧しく声掛けすることがかえって逆効果になるパターンもあるってことですよね? ストレスを与えてしまっていい結果を生まないことがある。声掛け次第で結果が変わるってことですね。

けいさん:娘さんは3番目のアルファベットが T なので、合理的でコスパ意識もある。だから、このタイミングでこれをやったらいいとか小6なりに頭の中で計算できていると思いますよ。だから、子どものことを信じてあげる気持ちも必要かもしれません。

中村さん:子どもはそもそも自分とは違うということを再認識する必要がありそうですね。16タイプ別診断の最も正しい使い方を学べた感覚があります。子育ての色々な局面で役立ちそうですよね。

けいさん:本当にそう思います。ぜひ性格診断を有効活用していただきたいです。

 

撮影/杉本大希 撮影協力/けい(大地啓太) 取材/奥村千草

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