オシャレなあの人がバッグに仕込んでる「バイブル本」とは?【連載vol.1佐々木敬子さん】
わたしたちは、毎日忙しい。
仕事に、子育てに、推し活に…いくつものタスクをこなしながら、全力で過ごしている。
家族と過ごす時間、友達と過ごす時間、推しのコンサートに行く時間。どれも大切だけれど、誰かのために使うのではなく、自分の、自分による、自分のための一人時間だって必要。
仕事が終わって帰路に着くまでのホッと気が緩む時間、子どもを習い事に送った後の束の間の一人時間。
たとえ30分だけでも、カフェで本を読んだり、アートギャラリーでインスピレーションを高めたり、ワークショップへ行って知見を広げたり。自分のために、知的に時間を使えるわたしでありたい。
憧れの「あの人」は、素敵なバッグの中にどんな本を入れているのだろう。何を参考にして生きていて、何からインスピレーションを得て、そして、輝いているのだろう。
今回は大人気スタイリストでブランド「MYLAN」の代表も務める佐々木敬子さんの、束の間のお一人様時間と素敵なバッグの中をのぞき見。
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私にとって本はインスピレーションやその時の自分に必要なメッセージを与えてくれるもの
「本を購入する時は、忙しくても時間を見つけて書店に足を運びます。その時々の気分でビビッときたものを選ぶことが多いかな。哲学や宇宙、精神論関連の本が昔から好きですが、表紙やタイトルに惹かれてパッと手を伸ばすことも。私にとって本を読むということは、気分転換になったり、インスピレーションをもらったり、その時の自分に必要なメッセージを与えてもらえるもの。とても大切な時間です。
本をじっくり読めるのは旅に出た時。基本、常にフル稼働しているので、現状から離れて旅に出ることでやっとオンオフ切り替えることができるんです。旅に出る時は、キャンドルと本は必ず持参。パッキングの時に、本棚の前でタイトルと表紙を眺めながら直感で何冊か選ぶんですが、行く国によって選ぶ本もだいぶ変わるので、無意識に本もコーディネートしているのかも。バカンスだとリゾート地にいくことが多いので、飛行機の中やビーチで読んだり、ホテルの部屋でキャンドルをたいてリラックスしながら読んだりします」
BOTTEGA VENETAのミニアンディアーモ/「アルケミスト 夢を旅した少年」 (角川文庫)
哲学や宇宙、精神論関連の本が昔から好きです
「山川亜希子さんの翻訳する本が好きで、自宅の本棚にたくさんあります。『アルケミスト』は10年以上前に購入して以来、何度も読んでいる私のバイブル。一度旅先でなくしてしまい、買い直したのでこれは2冊目。
『アルケミスト』は、羊飼いの少年サンチャゴがエジプトのピラミッドを目指す旅の途中で錬金術師たちと出会い、人生の知恵や夢を追う大切さを学ぶ物語なんですが、主人公に自分自身を重ねているイメージもあって。仕事で悩んだり、何か新しいことを立ち上げようとする時に、ふと読みたくなって手にとっている気がします。読み返す時は、その日のテンションでパッと開いたページから読み進めていくことが多いんですが、どんなタイミングで読み返しても、その時の自分の心に響く、その時の自分にとって必要なメッセージがあって。悩んだら原点に立ち戻って、また再出発する手助けをしてくれる本です」
ブルーストライプが着映えるMYLANのセットアップにロイヤルブルーのボッテガを合わせて
「今日着ているシャツのセットアップはMYLANのもの。ハリのある素材と、いまの私の気分にぴったりなブルーのストライプがお気に入り。シャツはトップスとしても羽織としても本当に使えるので、私のワードローブには欠かせないアイテムです。
海のように深いロイヤルブルーの色味が美しいBOTTEGA VENETAのミニアンディアーモは、普段から大きいサイズを仕事の時に使っていてとても使いやすいので、ミニサイズも購入しました。今までは黒とか紺のバッグってほぼほぼ持っていなくて。昔はママネイビーで嫌というほどネイビーを着ていたので、しばらくネイビーからは遠ざかっていたんです。でも一周まわってトラッド回帰というか、いまの自分の気分にネイビーがピッタリ合っている気がします」
佐々木敬子さん profile
広告やCM、雑誌など幅広いジャンルで活躍する人気スタイリスト。常に時代を牽引し、女性の個性と魅力を引き出すスタイリングが絶大な支持を得ている。また、ファッションブランドやジュエリーブランド等のディレクションやコラボレーションなども数多く手がける。2013年からは“旅”をテーマとして大人の上質なライフスタイルを提案する、自身のブランド「MYLAN」をスタートし、MYLAN CEO兼クリエイティブ ディレクターを務める。
撮影/古水良 ヘア・メーク/菊地美香子 取材・文/渡邊景子 構成/横出美恵
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