あなたのうんちは美人?肌荒れ・ぽっこりお腹…大人の悩みに「うんち美人チェック」
毎朝、自分のうんちをちゃんと見ていますか?見ないまま、老けたと嘆いていませんか?腸は正直です。荒れれば肌に、詰まれば下っ腹に、乱れれば機嫌に出ます。逆に言えば、うんちさえ美人なら、あなたも美人でいられるということ。明日の美人は、毎日のトイレから始まります。
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【美人なうんち】
A.色は黄褐色~茶色
うんちの色は食事でも多少変化しますが、健康なうんちの色は黄褐色~茶色。胆汁がきちんと分泌され、食べ物がスムーズに消化・吸収されているとこの色になります。
B.残り香が少ない
善玉菌が多い赤ちゃんのうんちは少し酸っぱい程度の臭い。消化能力の低下・悪玉菌の増加・腸内停滞時間の過不足でうんちは臭くなります。腸が若返ると臭いも改善。
C.300g以上
量の目安としては小さなバナナ2~3本分ほど。これくらい出るとお腹はスッキリするはず。戦前の日本人は野菜や穀物の摂取量が多かったので300~400g出ていたとか。
D.スルッと出る
毎日決まった時間に、自然に便意=うん意をもよおす。習慣になるまでは出なくても良いので決まった時間にトイレで5分座ってみる。体が排便リズムを覚えてくれます。
E.バナナ状
うんちの理想的な水分量は70~80%前後。適切な水分量だと、その形状は硬すぎず、柔らかすぎず、表面が滑らかです。手で持ち上げられそうな硬さを維持したバナナ状がベスト。
【ブサイクうんち】
A.色はこげ茶
食べすぎや飲みすぎだと茶~茶褐色、便秘や肉類の多い食事だと濃褐色になります。病気の影響でも色は変わり、腸管からの出血で黒い便になることもあるので要注意。
B.後にトイレに入った人に臭いと言われる
腸内環境のバランスが崩れて悪玉菌が多いうんちは臭くなります。悪玉菌は肉や脂質を好むので、牛肉・ラム肉など赤身肉をたっぷり食べた翌日はうんちが臭くなりがちに。
C.200g以下
うんちの組成は水分が約70~80%で残りの約30%は腸内細菌や腸の細胞の死骸・食べ物の残渣です。うんちの量が少ない=腸内細菌が少ない=腸がサボっています。
D.残便感がある
うんちの量が少なく、出し切った手応えがないという悩みを持つ方が多いです。出したいからと習慣性のある便秘薬を使うことは逆効果。自然なうん意を取り戻しましょう。
E.コロコロ or べちゃべちゃ
女性は腸管が長い人が多いので、腸管の中にうんちが滞在する時間が長く水分が吸収される時間も長い。水分量が70%以下だと、コロコロと硬いうんちになりやすいです。
美ST世代の老け悩み…それ、うんちがブサイクだからかも?
【お悩み1.】肌がどんより。むくみも目立つ
腐敗したガスが血流をめぐり、肌へ届くから
便秘は腸管内にうんちが渋滞した状態。腸管内でタンパク質が腐敗し、代謝産物やそこから発生したガスが血流に乗って全身を巡ります。そのガスを排出させようと毛穴が開いたり皮脂の分泌を盛んにしてしまってニキビができます。
【お悩み2.】下っ腹がぽっこりする
便の重みで大腸が下がっているから
下っ腹がぽっこりする原因は脂肪だけではありません。溜まったうんちの重みで腸が本来の位置から下垂します。でも運動習慣があり腹筋がしっかり壁のように守っていれば大丈夫。腹筋が守ってくれないとぽっこり前に出てきます。
【お悩み3.】小さなことでイライラする
腸の乱れで幸せホルモンが足りないから
幸せホルモン、セロトニンの多くは腸で作られます。そのため、腸内環境が乱れることでセロトニンの産生にも影響が出る可能性があります。実際、うつ症状のある人に便秘などの消化管の不調が重なることは少なくありません。
【お悩み4.】人の名前がとっさに出てこない
脳と腸はお互いに密接に影響を与え合っているから
腸内細菌の代謝産物や炎症が、記憶や認知症など脳機能と密接に関係していることがわかってきています。いわゆる脳腸相関です。腸を整えることが将来の認知機能に関係する可能性が議論される段階に来ています。
【お悩み5.】寝つけない、途中で目が覚める
腸が乱れると眠りを導くホルモンも減るから
夜になると自然と眠くなるのは、睡眠ホルモンメラトニンの働きによるもの。昼間にセロトニンをしっかり増やすことで、夜に質のよいメラトニンになるのです。腸内環境が悪化した人の眠りは浅いという論文が数多く出ています。
【お悩み6.】体臭がきつくなる
腸内で腐敗したガスが毛穴から放出されるから
うんちが腸に長くとどまると、悪玉菌が優勢に。タンパク質が腐敗発酵して臭気成分が発生し、体臭につながることも。臭いの元となる動物性タンパク質を控え、大腸内の善玉菌を増やして悪玉菌をうんちで排出すると改善します。
うんちが美人だと、 肌、髪、気分まで美人になりますよ
うんちも老けます…が、腸の年齢は巻き戻せます!
赤ちゃんのうんちは黄色くて酸っぱい臭いがしますが、それはビフィズス菌が豊富だからです。離乳食が始まり動物性タンパク質を食べ始めると色や臭いが付いてきて、そこからはうんちも老けの一途。大人になるとどんどんうんちは臭くて硬くて見た目も悪くなっていきます。腸内環境の悪化とともにうんちの様子が変わっていくのです。更年期に女性ホルモンが減ってくると、皮膚や腟が乾燥しやすくなります。これは粘膜の水分量の減少が関係しており、腸管の中も同様に水分が低下。水がないウォータースライダーのように滑りが悪くなるので、うんちの渋滞が起きやすくなります。腸内環境が悪化する原因を放置しているとうんちはどんどん老けますが、腸内細菌自体は単細胞生物なので老けません。悪玉菌優勢にせず、腸内細菌を善玉菌優勢に入れ替えれば腸は若返ります。体の中で腸だけは年齢を巻き戻せるのです。うんちは腸内環境の成績表。うんちを美人にすることで、肌だけでなく心身ともに美しくいられるようになりますよ。
消化器科の内視鏡技師として20年、約2万人の患者さんのケアにあたる。腸内細菌が健康に与える影響に強く興味を持ち、BIOサプリメーカーを設立。さまざまなメディアで美しい腸内フローラ作りを発信している。
『美ST』2026年11月号掲載
イラスト/永山恵 取材/菊池真理子 編集/岡村宗勇 再構成/Bravoworks,Inc.
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