アート好き大人女子に聞いた「注目の美術館&期間限定の展示」6選【2023年冬】

SNSなどでの情報発信もあり、以前よりアクセスしやすくなっている「アート」。高解像度な3名に今気になる展示を教えてもらいました。

心と思考に彩りを添えて、リフレッシュさせてくれるアートを日常に組み込みたい

清水:国立新美術館で開催中のイヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル(❶)へ行きました。パリのイヴ・サンローラン美術館にも行ったのですが、また違うアプローチで展示されていて。

野田:私も気になってました!会期中に必ず行きたい展示のひとつです。

小林:よかったですよね!「ファッションは女性を装飾するだけではなく、彼女たちの不安を取り払い、自信を与え、自己を受け入れることを可能にさせると私はずっと信じてきた」というサンローラン本人の言葉にもじーんときて。女性をエンパワメントしてきたルックの数々も圧巻です。

野田:メゾンブランド関連だと、銀座に行ったら銀座メゾンエルメス フォーラム(❷)に立ち寄っちゃいます。銀座メゾンエルメスの8、9階がギャラリーになっていて、国内外のアーティストの現代美術が展示されていて。

小林:いいですね!銀座だと、今年6月にオープンしたグッチ銀座ギャラリー(❸)も気になっています。

野田:開催中のGUCCI VISIONSは2024年春までやっているみたいですね。銀座メゾンエルメスフォーラムもグッチ銀座ギャラリーも、あの規模のハイレベルな展示を無料で見られるのがありがたい!

小林:ほんとほんと。お買物ついでに立ち寄れるよね。オシャレ好きなCLASSY.世代はさまざまなファッションデザイナーに影響を与えたマリー・ローランサン展(❹)も好きだと思う。アーティゾン美術館で12月から展示が始まるのですがここはカフェも素敵なので、お買物へ出かけたときの休憩スポットとしてもおすすめです。野田さんは現代アートに詳しいですよね。とくにお気に入りのギャラリーってありますか?

野田:谷中の銭湯をギャラリーとして改装したSCAI THE BATHHOUSE(❺)は好みのキュレーションが多くてチェックしています。あと今一番気になっているのが、10月にオープンしたばかりのSHUTL(❻)。解体された中銀カプセルタワービルにあったカプセルを2基保存活用しているアートスポットです。建築物が好きな方、現代アートが好きな方なら行きたくなるスポットだと思います。

    清水:国立新美術館で開催中のイ

    ①イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル 国立新美術館
    イヴ・サンローラン美術館パリの全面協力を得て、没後日本で初めて開催される大回顧展。ルック110体のほか、アクセサリー、ドローイング、写真を含む262点の豪華絢爛な展示を間近で見られる。(左:カクテル・ドレス―ピート・モンドリアンへのオマージュ 1965年秋冬オートクチュールコレクション©Yves Saint Laurent ©Alexandre Guirkinger/右:オフィスでのイヴ・サンローラン、パリのマルソー大通り5番地のスタジオにて、1986年©Droits réservés)
    【住所】東京都港区六本木7-22-2
    【会期】2023年12月11日(月)まで

    清水:国立新美術館で開催中のイ

    ②銀座メゾン エルメス フォーラム
    銀座メゾンエルメスの8、9階にあるアートギャラリー。建築家レンゾ・ピアノが設計した、ランタンの灯りのようなガラスブロックが圧巻。無料で楽しめるのも嬉しい。(左:展示風景©Nacása&Partners Inc./Courtesy of Fondation d’entreprise Hermès/右:©Nacása&Partners Inc.)
    【住所】東京都中央区銀座5-4-1「新たな生」崔在銀展
    【会期】2024年1月28日(日)まで

    清水:国立新美術館で開催中のイ

    ③グッチ銀座ギャラリー
    2023年6月にグッチ銀座上層階にオープン。現在は「Gucci Visions」が開催中。グッチを象徴する厳選された展示品がならび、ラグジュアリーな空間を堪能できる。
    【住所】東京都中央区銀座4-4-10 グッチ銀座6-7F「Gucci Visions」
    【会期】2024年春まで

    清水:国立新美術館で開催中のイ

    ④マリー・ローランサン-時代をうつす眼 アーティゾン美術館
    東京駅から徒歩5分の美術館。古代から現代美術まで幅広いジャンルの作品を展示。最新の照明や空調設備を伴い、多彩な楽しみ方を体感できる。吹き抜け空間のカフェにも立ち寄りたい。(左上:マリー・ローランサン《プリンセス達》1928年、大阪中之島美術館)
    【住所】東京都中央区京橋1-7-2
    【会期】2023年12月9日(土)~2024年3月3日(日)

    清水:国立新美術館で開催中のイ

    ⑤SCAI THE BATHHOUSE
    約200年の歴史を持つ銭湯を改装した、現代美術ギャラリー。高い天井から自然光が差し込む館内では国内外のアーティストの作品を展示。(撮影/上野則宏 協力/SCAI THE BATHHOUSE)
    【住所】東京都台東区谷中6-1-23 柏湯跡「Timeline」ダレン・アーモンド
    【会期】2024年2月10日(土)まで(休館日はHPで確認を)

    清水:国立新美術館で開催中のイ

    ⑥SHUTL
    中銀カプセルタワービルのカプセルを2基保存。美術・工芸品の企画展示や販売、映像上映などのイベントを実施予定。(撮影/archipicture 遠山功太)
    【住所】東京都中央区築地4-1-8 SHUTLオープニング展示シリーズ第2期「伝統のメタボリズム~様式の変容~」
    【会期】2023年12月15日(金)~2024年1月21日(日)

\高感度スタッフの情報交換会に潜入/

【ライター・清水亮子さん】
クリエイティブディレクターとしても活躍。ファッションやジュエリーの展示をはじめ、自然のなかで触れ合うアートとの出会いを求める旅でリフレッシュ。

【ライター・野田春香さん】
音楽とリンクするインスタレーションや、ガラスや水にまつわる立体作品に惹かれがち。銀座界隈のギャラリーや美術館によく行く文化系ライター。

【編集・小林麻衣子】
旅行先でも必ず美術館へ訪れるほどのアート好き。職業柄、レイアウトを参考にすることも。最近訪れてよかったのは、壮大な建築も素敵な大阪中之島美術館。

イラスト/green K 取材/小林 愛 再構成/Bravoworks.Inc