2023年、頑張った自分への“ご褒美コスメ”の条件とは?齋藤薫さんが答えます!

数々の女性誌で長年活躍している美容ジャーナリスト・齋藤薫さんが、STORY読者の悩みに寄り添う本連載。体の変化が目に見えて表れはじめ、不安や悩みも増えてくる40代に、美の先輩からの叡智をお届けします。好評連載第5回目は、「ご褒美コスメ」の極意についてです。

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読者からの質問【自分へのご褒美】

今年1年頑張った自分にご褒美を買いたいと思っているのですが、どんなものがいいか悩んでいます。齋藤さんだったらどのようなものを買うのか、2023年ベスト美容アイテムを知りたいです。

本当の意味で“自分へのご褒美”となり得るコスメ、5つの条件

1.効きどころの違う2大クリームを、ダブル買い

スキンケアにおいて、1番ご褒美的なインパクトを持つのが、やはりクリーム。40代は少し背伸びをして、いわゆる「高級クリームを」と思うのだろう。
確かに、そのメーカーにおいて1番高額の高級クリームの多くは、全方位に効果を広げるトータルエイジングケアであることが多いので、これはこれで充分なご褒美になるはずだ。

でも、さらに自分をワクワクさせることになるかもしれないのが、例えばたるみ用とシワ用、といった2大悩みのエイジングケアクリームのダブル買い。目的の違う、効きどころの違う、2つのクリームを組み合わせることで、足し算ではない掛け算の効果を自分で作り出すことができるからなのだ。

例えばこれは、2023年ベスコスを総なめにしたエリクシールの最強コンビ。全方位たるみ用のトータルVファーミング クリームと、進化したシワ改善用のレチノパワー リンクルクリーム。そもそもたるみとシワはお互いを助長させてしまう関係にあるだけに、この2大クリームを掛け合わせることで、たるみ✖️シワというアプローチならではの予期せぬ相乗効果がついてくる。1 + 1 = 3の目覚ましい効果をもたらしてくれるはずなのだ。

特に、このたるみ用クリームは“大人肌のたるみは1つでは無いこと”を解明、肌が下がったようにたるむ“下がりだるみ”と肌がしぼんだようにたるむ“しぼみだるみ”の両方があって、その両方にしっかりと働きかける全方位へのリフトパワーを持っている。
今話題の、内側から肌を引き締める立毛筋ケアにも対応。
もちろんこれ一品でも、明らかに肌が持ち上がり十分に満足ができる上に、当然のことながらシワも和らいでくるはずだけれど、さらにここでもう1品、最先端の浸透力を持ったシワ改善成分、ピュアレチノールを深く送り込むシワ用クリームとの最強タッグを。まさにたるみとシワが同時に消えていく。
想像してみて欲しい。合計20,000円ちょっと、20,000円のクリームを1品買うよりも、大きなご褒美になるはずだ。

エリクシール
(左)トータル V ファーミングクリーム 50g ¥11,000
(右)レチノパワー リンクルクリーム S 15g ¥6,490

2.肌も心も喜ばせるスキンケアのご褒美は、ライン買い

これを機に、自分のお手入れを変えてみたいと思う人はぜひとも今年、この新生ラインナップの「ライン買い」に注目してほしい。コスメデコルテのAQ ……これが、スキンケアの悲願でもあった“幸せホルモン=オキシトシン”に働きかけて、内側からも美しさを引き出すような、未来系のスキンケアラインとなったのだ。

オキシトシンは、赤ちゃんと母親が触れ合う時に分泌されることから「接触ホルモン」とも「愛情ホルモン」とも呼ばれる、私たちにとって最も身近な幸せホルモン。ペットとの触れ合いでも生まれ、実はセルフマッサージなど、自分で自分に触れる時にも引き出されるもの。人に優しくしたり優しくされたりするだけでも分泌される素晴らしいホルモンなのだ。

この幸せ因子が肌に対しても大きな効果をもたらすことを解明して、実際に化粧品にしてしまったのがこの新生AQ。コスメデコルテは以前から肌と心のつながりに本気で取り組んできただけに、長い間の研究が実った形。だから余計に信頼できる。

じゃあどんな肌になるの?と言うなら、文字通り幸福感に溢れたキラキラして見えるほどの艶肌。それもハリと弾力に満ちているからこそ生まれる輝きだと考えて欲しい。

そういう“幸せ美肌”自体も十分なご褒美になるけれど、オキシトシンを引き出すためのお手入れも効果のうちであるラインナップは、ぜひともライン買いを!
特にコスメデコルテは、洗顔後すぐの乳液がお手入れの主役。乳液によって肌をほぐしふっくらと膨らませたところに化粧水を送り込み、バーム状のクリームで蓋をするこの3品、そういう計算づくのお手入れのプロセスが、実は毎日確実に美肌を手作りしていく決め手となることを知るはず。これはぜひ一緒に買い求めて、新生AQならではのお手入れを始めたいのだ。きっと暮らし方まで変わってしまうほど、清々しいお手入れ習慣をもたらしてくれるはず。

ちなみに、この乳液は“ツヤ出し先行乳液”とも呼ばれ、洗顔後すぐに使うにもかかわらず、日々ハッとするほどの艶が生まれる実感の高い逸品。どんなごわついた肌も一瞬でしなやかになる柔軟効果も目覚ましく、1度使うと本当に癖になり、手放せなくなる。要はそういう投入ケアこそが、美しい肌の近道となるのだけれど。

コスメデコルテ
(左)AQ アブソリュート エマルジョン マイクロラディアンスⅢ 200ml ¥11,000
(中)AQ アブソリュート ローション ハイドロインフューズⅢ 200ml ¥11,000
(右)AQ アブソリュート バームクリーム エラスティック 50g ¥33,000

3.うっとり系の華やかローションが最高のご褒美?

スキンケアのご褒美として、特にお勧めしたいのが、うっとり系の華やかローション。ひどく疲れている日も、お手入れが面倒な日も、魅惑のローションに心惹かれて、思わず手が伸び、気がついたらお手入れが心地よく始まっていたというパターンを作り出すためにも、お手入れの始めのローションはとても大切。大好きな一品であって欲しいから、私ならば自分へのご褒美にこれを選びたい。

まさに目にしただけでうっとりするような美しいビジュアル、1度使うと条件反射的に心が震える柔らかいとろみのテクスチャーと、あまりに芳しいローズの香り。ご褒美大賞をあげたいくらいの陶酔の逸品だ。
グランヴィル ローズを20年にわたり研究し、どんな悪環境でも変わらない美しさを誇る“免疫力”をもたらすバラの酵母を新たに発見してリニューアル。使うほどにどんどん肌状態が良くなる美肌菌に働きかける頼もしい逸品なのだ。ともかくローション1本の働きとは思えないほどの充実ぶり。最高に魅力あるローションは、ギフトにも。

ディオール
プレステージ マイクロ ローション ド ローズ 100ml ¥15,400

4.アイケアは最先端の新作が狙い目

実は、手応えが1番得にくいのが、アイケアと言われる。小ジワ、緩み、たるみ、むくみ、クマ、まぶたのしぼみ、まぶたの腫れ感、目袋……と、大人の目元はトラブルの宝庫。でもそれだけに目元に少しでもエイジングケア効果が現れたら、顔印象の変化にきっと満足するはず。ここぞと言う時に最高のアイケアと出会うことは、40代からの大人にとってとても大切なお手入れの肝なのだ。
毎年たくさんのアイケアがデビューしているように、日々刻々と進化しているジャンルだからこそ、アイケアって実は効くんだという気づきと納得のためにも、今考えうる最上級にして最先端の新作アイケアを手にしたい。

そこで私が選んだのは、エピステーム ステムサイエンスの目元用。エピステームとは言うまでもなくロート製薬の高級エイジングケアブランド。ステムサイエンスはその中でも最高峰のシリーズだ。そしてエピステームが、これまでずっとアイケアにこだわってきたのも、ロート製薬は目薬メーカーの老舗。今なお立ち止まることなく目薬を進化させているパイオニアだ。だから目元における圧倒的な知見を持っており、これをもとに一般の化粧品メーカーでは作れない先端テクノロジーを備えたアイケアを作ってきたのだ。

その集大成とも言うべき、名実ともに最高のアイケアがこれ。少々お高いけれど、上下まぶたの嫌な“年齢影”、要らない凹凸をぐるりとケアしてくれるという先進性は明らかに次元が違う。顔印象を変えたいなら、ぱっちりした凛とした目が欲しいなら、思い切ってほしい。ロートのアイケアという特別な選択を。

エピステーム
ステムサイエンス アイ 18g ¥19,800

5.自分へのご褒美の象徴、シートマスクなら1回1回が満足度120%のシート

自分へのご褒美と言えばやっぱりシートマスク。ギフトとしても最強のアイテムだけれど、じゃあどんなシートマスクがいいの?と言うならばやっぱり1枚1枚が効果の凝縮であり、手応えの象徴であるような高級マスク。
つまりここは量より質、たっぷり入ってお安め的なものよりも、今、使用実感、仕上がり肌ともに最高のものを選びたい。そこで今年の新製品の中でもNo.1シートマスクの呼び声高い、SUQQUのヴィアルムマスク。

シートマスクとしてはとても珍しいクリーム仕立て。水溶性の保湿成分に油剤を配合した濃密液がシートにたっぷり、使用感も肌にとろけていくような心地よさをもたらしながら、びっくりするほど長く保湿が持続する。仕上がり肌はハリと艶が目に見えるよう。シートは、ピタリ密着コットン100%。1枚あたり33mLのクリーム液を含みながら液だれしない。2カ所を切り込んだ独自の2 段引き上げ構造で、ぎゅーんと上向き肌へ。香りも美しく爽やか、かつ優しい。これぞ満足度120%と言えるだろう。

SUQQU
ヴィアルム ザ マスク ¥13,200

【番外編 】宇宙に持っていく化粧品

もう1品、どうしても自分へのご褒美にしたかったのが、あまりにユニークな宇宙コスメ。JAXA(宇宙航空研究開発機構)が採用した日本初のコスメ、つまり宇宙に持っていける化粧品第一弾と言える。これが今までにない処方で、是非とも使ってみて欲しいからの特別枠。

何しろ無重力状態だから、液体はみんな空気中に散らばってしまう。洗顔のすすぎなど絶対できないわけで、洗顔のみずみずしさは残しながらも、拭き取りができるクレンジングジェル、これがともかく奮っている。気持ちが良くて、恐ろしく簡単な上に確実に汚れが取れて、ちょっと感激。もともとが拭き取り派の私は、これからずっとこの一品使いでいいと思ったほど。

そしてモイスチャーライザーに関しても、ひと手間でお手入れ1個分の手応えをもたらす凄い一品が出来上がった。手に取った時はジェル状、伸ばして化粧水の肌あたり、なのに乳液のように肌に収まり、仕上がりはクリームという、不思議な不思議なテクスチャー。そして公約通り確実に潤いが長時間持続する。これをセットでぜひ。ギフトにしても絶対に喜ばれるはずだ。

ポーラ
コスモロジー スペースキット
クレンジングウォッシュ 60g、ローションクリーム 30g ¥7,480

齋藤薫さん 美容ジャーナリスト/エッセイスト

女性誌編集者を経て、現在は女性ファッション誌やネット媒体など多数の連載エッセイを担当。そのほか美容記事の企画、化粧品開発アドバイザーを務めるなど幅広く活躍中。最新刊は『一日一ページ読めば、生き方が変わる だから“躾のある人”は美しい』(集英社文庫)。

お問い合わせ先
エリクシールお客様窓口 0120−777−933
コスメデコルテ 0120-763-325
パルファン・クリスチャン・ディオール 03-3239-0618
ロート製薬(エピステーム) 03−5442-6008
SUQQU 0120-988-761
ポーラお客さま相談室 0120-117111

文/齋藤薫 取材/沢亜希子 イラスト/MAKOTO

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