50歳で別居&離婚を決意「娘の挙式に参列後、私は家に戻らなかった」
創刊当初、40代向けの雑誌だった美STも当時の読者たちが今、50代に。50代のライフステージも多様化し、悩みもさまざま。今回は20歳で結婚、50歳で離婚を決意した中西さんにお話を伺いました。3人のお子さんに恵まれ、義両親との関係も良好だったという中西さん。夫婦関係が揺らぎ出した理由と、離婚へ踏み出したきっかけとは?
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高校の同級生だった元夫と20歳で結婚してすぐ、奈良県吉野郡の自然豊かな地方で元夫の両親、妹、弟との同居が始まりました。21歳で長女、23歳で長男、27歳で次男を出産。家業を手伝い大家族の3度の食事の支度、育児、家事と自分の時間などまったくない毎日ながら、義両親との関係は良好でした。
でも年々、元夫と義父の関係が悪化。激しい喧嘩が続くようになると、私としては日中一緒に過ごしてきた義両親の方に味方したい気持ちもあり、夫婦関係が冷めてしまったんです。人脈も自己資金も動く勇気もない私の人生、このままでいいのかと悶々としていた50歳目前、長女の結婚が決まり、心が動きました。沖縄での挙式に参列し、そのまま家に戻りませんでした。
身ひとつで大阪市内のマンションで一人暮らしを始め、別居して半年後に離婚届を提出。今は自分優先、好きな時間に好きなことができる暮らしを楽しんでいます。資格を取ったり美容を勉強したり、心を許せるパートナーと毎日ウォーキングをしたり、まさに「大人のアオハル」中です。これからの生活に不安がないわけではありませんが、勇気を出して一歩踏み出したことにまったく後悔はありません。
娘の結婚を機に家出を決意。準備や新居は娘がサポートしてくれました。田舎暮らしの頃は狭い世界で、美容にかける時間も意識もなく生きていましたが、子供たちとはかけがえのない時を過ごしました。
50代の今、愛用するコスメ
ウォーキングを始めてから、無頓着だった日焼け対策を意識するようになりました。Dr.Gを愛用。ディオールのマキシマイザーセラムは娘からのプレゼント。
2024年『美ST』1月号掲載
撮影/Ben Yi p Tsun- san(Matthewmark) 取材/浦﨑かおり