今週末は、大学を目指す受験生の多くが挑戦することとなる「大学入試共通テスト（旧　センター試験）」があります。この「共通テスト」のようなマーク式の試験でも、多くの場合、国語の試験問題には「漢字の読み書き」の出題があるでしょう。難易レベルですが、全員が答えられるような易しい漢字が出題されることもない反面、誰もが読めないような超難問が出題されることもありません。私のイメージとしては、６割程度の受験生が正しく答えられるようなものが出題されています。
今回も、毎年どこかの大学で出題されている「読み」の定番語を、紹介していきます。

1.証拠を「捏造」する

テイゾウではありません

なんて読む？

正解：「捏造（ネツゾウ）」※事実でないことを、でっちあげること。

2.「功徳」を積む

コウトクではありません

なんて読む？

正解：「功徳（クドク）」※来世に幸福をもたらすもとになるよい行い。

3.酒色に「耽溺」する

チンジャクではありません

なんて読む？

正解：「耽溺（タンデキ）」※あることにふけり、おぼれること。

4.大臣を「罷免」する

ノウメンではありません

なんて読む？

正解：「罷免（ヒメン）」※公職をやめさせること。

5.目標に向けて「邁進」する

マンシンではありません

なんて読む？

正解：「邁進（マイシン）」※ひるむことなく、つきすすむこと。

いかがでしたか？私の独断で５問選びました。そのまま読むと間違える「ひっかけ」を含みますので、つられてしまいませんでしたか？「私はもう受験生じゃないから……」と言わず、社会人の皆さんでも読めなければ恥ずかしいものばかりです。ぜひ覚えておいてください。

《参考文献》
・「広辞苑　第六版」（岩波書店）
・「新明解国語辞典　第八版」（三省堂）
・「明鏡国語辞典　第三版」（大修館書店）
・「難読漢字辞典」（三省堂）
・「頻出　入試漢字コア2800」（桐原書店）

文／田舎教師　編集／菅谷文人（CLASSY.ONLINE編集室）