秋元優里さん(41)再婚し家族との時間が幸せ「“今”を正解に変えていくしかない」

アナウンサー時代は確かなアナウンス技術に知性とキュートさがミックスされたビジュアルで人気だった秋元優里さん。何かと周辺が騒がしかった彼女のことを、私たちもニュースや報道で知るだけで実はどんな女性なのか知らないのかも?そこで今回、ポッドキャストが今大きな話題になっている秋元さんを直撃!素顔の秋元さんは誠実で率直で健気で、ちょっぴり不器用なところがチャーミングな女性でした。

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秋元優里さんprofile

1983年、10月25日、東京都生まれ。2006年、アナウンサーとしてフジテレビに入社。「報道2001」「FNNニュースJAPAN」「FNNスーパーニュースWEEKEND」など報道番組を中心に活躍。2019年7月から、総合事業局コンテンツ事業センター事業室に異動、現在はビジネス推進局コンテンツビジネスセンターIPプロデュース部主任として海外向けのコンテンツビジネスを担当する傍ら、9月からポッドキャスト番組「ねーきいてよ」(毎週月曜日20時最新話配信)がSpotify、Apple Podcastなどで好評配信中。おしゃべりの相棒は慶應大学在学中にAVデビューをし日本経済新聞記者を経て2022年には「ギフテッド」で芥川賞候補になった作家の鈴木涼美氏。

再婚決断の決め手は、いいチームになると確信が持てたこと

友人の紹介で出会った方と再婚して、今、うちは三人家族。最近は夫婦関係や家族の形態にも様々なバリエーションや選択肢があるので、わざわざ結婚という形はとらなくてもいいのかなとも思ったのですが、娘と夫が仲良く遊ぶ様子を見て、彼が加わってくれたらとってもいいチームになると確信が持てたことと、娘に安定した環境を作ってあげたいという思いが一致したので、入籍しました。

彼は子育ての経験はないのですが、人として、娘と気が合うというか相性がいいみたいで、そこにとても救われています。ご飯を食べている時に、何気ない会話で笑ったり、ふざけ合ったりしている姿を見ると幸せを感じます。

私も彼もせっかちなところが似ていますね。生活のスピード感というか、テンポが似ているところはすごく楽だなと思っています。休みの日は、とにかく時間を有効に使いたいので家事をマルチタスクで進めるのですが、たとえば私が掃除機をかけている間に、彼はお皿を洗って、洗濯物もよく干してくれています。あ~干し方ちょっと違うなとたまに気になるところはありますが、やる気を削がないようになるべく私のやり方は押し付けず、そっとしています(笑)。一方で娘は私の干し方をよく見ていて同じようにやってくれるので、彼以上のクオリティで仕上げてくれますね!

娘は今、ロボット工学やプログラミングに興味を持っていてどちらかというと理系女子。親の私が言うのもなんですが、年齢の割にしっかり者です。私が海外出張で家を離れるときは、実家にお泊り中の娘に“元気?”なんてメールするのですが、意外となかなか返事が返ってこなくて、私のほうが寂しくなったりします(笑)。子育ては自立を促すことが目的だと言いますから、彼女がしっかりしているのは子育てが成功している証だ!と思うようにはしていても、今から娘の自立が怖くて・・・。今後は私の子離れが大きな課題です。

「昔からお洋服が大好き。テレビ局に入社していなかったら 出版社で女性ファッション誌にたずさわっていたかった!もしかしたら今頃、STORY編集部で働いていた未来もあったのかなあ(笑)」

プレ更年期が到来。 イライラや気分のアップダウンに自分でも驚いています

昨年10月で41歳になりました。40歳になる手前からプレ更年期というか、少しずつ体調の変化を感じ始めています。生理の周期が変わってきたこともあるのか、生理前にちょっとしたことで以前よりもイライラするようになりました。昨日と同じことを考えていても今日は昨日よりマイナス思考になったり、なんだか不安にかられたり。仕事で契約書を読むことも多いのですが、そんな日はなんだか集中できなかったりもしますし、なぜこんなに気分がアップダウンするのか、自分でも分からないのがちょっと厄介ですね。本格的な更年期はもう少し先だと思うのですが、予備軍として準備も必要なのかなと感じています。更年期のような、体の不調についての悩みもこれから『ねーきいてよ』(ポッドキャスト)で話していきたいですね。

女性の体の仕組みについて、意外と女性自身がよく理解できていない部分があるのかも、と気づいたのは母になってからでした。私自身、小学校高学年の保健の授業で生理について話を聞いた記憶はあるけれど、例えば卵子は生まれた時に卵巣にあるものが全てで、生理のたびに減っていって補充されないことは母になるまであまり意識していませんでした。妊娠や出産についての知識が乏しいまま、大人になってしまうと産むチャンスを逃してしまうこともあり得ます。知識がちゃんとあったうえでの選択と、「知らなかった」「聞いていなかった」状態での選択には大きな違いがあります。こういう女性の体にまつわることってオープンに語る場がまだまだ少ないと思うので、家では娘にしっかり教えていきたいし、番組でも発信して今の20代、30代の方々にも少しでも伝えていけたらいいなと思っています。

戻ってやり直したいとは思わない、“今”を正解にしていくしかない

現代の女性って、母として家族の一員として社会人として、たくさんの役割を担っていますよね。今の時代は自分の選択肢を増やすためにも社会的・経済的にある程度自立することも大事だし。仕事を持って、母としても頑張って、子育ての延長で結局家事もやっているという女性は多いと思いますが、本当に大変ですよね。

だから、女性はもっと褒められていいはず! みんなこんなに頑張っているんだもの! でも周りに積極的に褒めてもらうことを期待すると少ししんどくなるので、自分で自分を褒めましょう(笑)。私は夕飯の後、“今日頑張ったご褒美”と称してポテチやチョコを食べるのが日課です。テレビをつけて番組をリサーチしながらお菓子をつまんでいると、「ご飯の後で、よくそんなにお腹に入るね」と呆れられています(笑)。そんな会話の横で、娘はiPadで宿題していたりして。

思えば、以前は孤独を感じていた気がします。仕事柄、人に言えないことも多かったですし、相談することもなかなかできませんでした。でも今は公私共に色々なことを分かち合える仲間がいるのが嬉しい。子供時代、引っ込み思案であまり人と積極的に関われなかった自分が、色々な経験をして大人になった今では人を頼ったり助けてもらったりできるようになったのだな、と自分の変化を感じています。

とはいえ、自分の中には生真面目な人格と、人に何を言われても気にしないようにする、と決めるちょっと大胆な自分が共存していて、自分自身はっきり分析しきれていないけれど、それはそれとして付き合って行けばいいのかな、と40代になった今、少し視界が開けてきました。

失敗は数えきれないほどしてきたし、その分反省も深いですが、今更どこかの時点に戻れるわけじゃないし、色々なことがあるけれど、だからこそ今の仕事、仲間、家族、友人がいるわけで、今ある何かが無かったかもしれないと思うと、戻ってやり直したいとは思わないです。もう“今”を正解にしていくしかない。それで何十年後のいつか振り返って自分がしっかり納得できれば、きっとどんな選択も正解でいいんだと思うんです。

カーディガン(カデュネ)ベスト パンツ ともにハイク/ボウルズ)フラットシューズ(ツル バイ マリコ オイカワ)ピアス バングル(ともにウノアエレ/ウノアエレ ジャパン)リング(ココシュニック)

撮影/浜村菜月(LOVABLE )ヘア・メーク/陶山恵実(ROI) スタイリスト/吉田麻衣子 取材/柏崎恵理

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