滝川クリステルさん(47)「結婚前に私からお願いしました」大事にしている夫婦のルール

知性と美しさを兼ね備え、常に多くの女性たちの憧れの存在であり続ける滝川クリステルさん。いまは2児の母として、子育てに全力で向き合う日々を過ごしています。多忙な毎日を乗り切るための秘訣や子育てで大切にしていること、夫・小泉進次郎さんとのパートナーシップの築き方、そして“母としての今”に感じていることとは? ときに、子育てに全力投球するあまり自分自身が空っぽに感じてしまうこともあるという滝川さん。その等身大の言葉が、子育てに奮闘するすべての人の心に、そっと寄り添ってくれます。(第2回/全2回)
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ハッピーでいるためにも体力が大事!週3の運動時間は家族のためにも捻出
STORY編集部(以下同)――子育てで意識されていることはありますか?
立場上子どもたちは、どうしても注目されやすく、外野からいろんなことを言われる環境にはなってしまうので、そういう事に振り回されないような、強い2人に育てたいという想いがありますね。子どもにはなるべく色んな経験をさせたいとは思っていて、下の子が生まれる前は、週末になると私1人でも息子を連れて、遠出して自然の中に連れていったり、お父さんの役割みたいなこともしていましたね。都心ではなかなかできないことを自然の中で伸び伸びさせてあげたいなという気持ちは今もずっとあります。
あとは、自分自身の体力にも気を使っています。ママがハッピーなのが家族にとって一番だと思うから。そのためには、自分が整っていて、元気じゃないと無理じゃないですか。体力さえあれば精神的に疲れていても、なんとかなるんですよ(笑)。最近まで2人の子育てに加えて、17才で先日亡くなった大型犬の介護もしていたので、家のあちこちで騒ぎが起こるのが当たり前で、動きまわる日々でしたね。家族のためにも、週3日の運動の時間は必ず捻出しています。スッキリして気持ちが整って気分転換にもなりますし、体力もつきます!週2プールで週1ヨガ、たまにストレス発散でテニスをしています。昔は夫ともテニスを一緒にやっていたのですが、今はもう忙しくて、だんだん彼はフェイドアウトしてしまって。いつになるか分からないけれど、夫婦でもまたやりたいですね。
ーー息抜きは何ですか?メンタルが揺らいだり体調不安とかは感じないですか?
息抜きは拭き掃除ですね。玄関から始めて、家中の拭き掃除をしていると、どんどん家の中が綺麗になって、気持ちが整うしスッキリするので良い息抜きになるんです。あとは先程もお話しした運動ですね。今はそれぐらいですかね。ずっと子どもと一緒にいるので、ゆっくり本を読む時間もないし、映画もテレビも見られないし、ソファーで座っている時間すらほとんど無く…。その分、運動する時間だけは子どもたちをお願いして、時間を作っています。
言霊って言葉もありますが「大変」って口に出して言った事はほとんどないかもしれないですね。子育てって、なんかもう、今この時間この時しか味わえないものじゃないですか。その貴重な瞬間を楽しもうって思うようにしています。子どもが小さいと、突然夜中に吐いたり、もう予期せぬ色んなことが起こりますけど、うわーって慌てるより「出かける前じゃなくて良かった!いまなら、後の予定とか気にしないで後始末も掃除もちゃんとできる!」みたいな、ポジティブマインドというか。メンタルは強い方です。結構、動じないし慌てないですね。私が狼狽えると、子どもにも伝わって怖がっちゃったりするので。私がどっしり構えていると、泣いていた子どもが「あれ、意外と大したことないのか?」って思うみたいで、あっさりと泣き止んだりします。
体調不安は20代の方がひどかったかもしれません。20代から30半ばまで、仕事が本当に大変で、身体のメンテナンスもちゃんと出来ていなくてボロボロだったので。そこから40代になって、自分の事をちゃんとケアできるようになって、やっと自分でも持ち直せるようになったっていうか。食いしばりがひどかったんですが、就寝時にマウスピースをつけるようになって肩こりが改善されたりとか、今が一番元気かもしれません。手をかけるほどカラダは元気になるんだなと実感しています。
美容はながら美容ですね。保湿重視で毎日パックは絶対します。いろんなパックを試してみるのも楽しくて。あとは酵素は毎日朝晩必ず飲むようにしていて、夫婦の日課です。野菜や果物の酵素がぎゅっと詰まったパウダーで、それを採ると翌朝の疲れが全然違うんです。夫が寝そうになっているときでも「酵素飲んだ?飲んでないなら飲まないとだめだよ」って起こして飲ませるくらい欠かしません。
結婚して最初にお願いした夫婦のルールは、一緒にキッチンに立つこと

――夫婦のコミュニケーションはどのようにとっていらっしゃいますか?夫婦間のルールはありますか?
彼の帰宅は夜遅いことがほとんどですが、週末は少しは早く帰れる時もあるので、一緒にキッチンに立って飲んだりおつまみを作ったりしながら、話をする時間を取るようにしています。その時間はとても大切で、その日あったことや子どものことなど、色々なことを共有しています。
一緒にキッチンに立つというのは、結婚して私が最初にお願いしたルールなんです。肩を並べて話す、その時間があることで、夫婦仲も良くいられるんじゃないかなと思ってお願いしました。結婚当初は「女性がご飯を作って男性は待つだけ」みたいな感じで、キッチンに立つようなタイプではなかったんです。でも「私はそれは無理ですよ」と最初に伝えました。今では彼自身、料理が気晴らしになっているみたいです。私はレシピを見ながらきっちり計量したりするタイプですが、彼は自分で考えながらクリエイトして作っちゃうタイプで、それがストレス発散にもなっているみたい。私が疲れきっているときは、今では彼が率先して作ってくれます。メニューの定番とかは特になくて、その時々で変わりますね。素材を活かした作り方で、調味料を自分なりに考えて「これどうなんだろう」って試行錯誤しながら、毎回新しい味を作り出しているので、私も楽しみにしているんです。
子育てに全力なあまり、たまに自分自身を空っぽに感じてしまうことも

――知的で美しくて完璧、と女性たちの憧れの存在である滝川さん。理想の女性像はありますか
もうそれは完全にイメージですね。私がこんな一か所に落ち着いているなんていうのは、昔からしたらあり得なかった。時間が少しでもあったら、海外の秘境に行ったり、あちこち飛び回っていたので。きっと、落ち着いて子育てに専念するときのために、その分、昔は世界各地を飛び回っていたんだな、人生って上手くできているなと感じています。子どもの手が少し離れてきたら、子どもと一緒にどこか海外にも行きたいなと思っていますが、一番はやっぱり夫と一緒に行きたいですね。いつになるやらって話ですが。
私自身、どんな女性になりたいかと言ったら、自分で自分の機嫌を取れる女性、それにつきます。なかなかできなかっりするので難しいけど、そうありたいです。あとはナチュラルな生き方、自然体でいたいですね。そのためには、やっぱり自然や動物には常に触れていたいですし、そういう環境に身を置きたいと思う気持ちは昔からずっと変わらないです。
――今後の目標はありますでしょうか ?
やっぱり財団の活動、動物の置かれた環境を良くしていくっていうことは、変わらず力を入れてやっていくつもりです。
また、そろそろ自分のやりたいことをもっとやれる時間を作りたいです。2人目が生まれる前は、瞬読にハマっていて。本を早く読めるようにする訓練なんですが、パラパラめくるだけで内容がわかったら、資料を読み込む時に便利だなと思って一時期熱心にやっていました。英語もフランス語ももっと深めたいし、他の分野でも勉強したいことは山程あるんですけど…いまは勉強に集中する時間もなかなかないですから。集中しているときほど「ママー!」みたいな(笑)、子育てが落ち着いてきたらまたスタートさせたいですけどね。
子育て期間中って、子育てに全力で向き合っている分、インプットの時間がとれず、自分自身はなんだか空っぽになってしまっている気がして。その分、早く勉強がしたい、知的好奇心を満たしたいっていう気持ちはあります。とはいえ、何年後かに子育て期を振り返ったら、空っぽっていうよりも、素晴らしく幸せな経験をさせてもらえたんだな、と思うんでしょうね。だから、悲観的になりすぎず、子育てに全力な今も大事にして過ごしていきたいです。
撮影/古水良 ヘア・メイク/野田智子 衣装/ご本人私物(CELFORD) 取材/渡辺景子
滝川クリステルさんprofile
1977年、フランス生まれ。青山学院大学文学部仏文学科卒。J-WAVE「SAÚDE! SAUDADE…」のパーソナリティーを務めるなど、メディアで幅広く活躍。「地球いきもの応援団」、「WWF(世界自然保護基金)ジャパン」顧問なども務める他、2014年には「一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル」を設立し、動物保護や生物多様性保全にも尽力。2019年に現・農林水産大臣である小泉進次郎氏と結婚・妊娠を発表。2020年に長男を、2023年に長女を出産。
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