宇野実彩子さん、デビュー20周年で迎えた「リセット」。焦りを抜けた“今”の気持ち

「AAA」のメインボーカルとして日本の音楽を牽引してきた宇野実彩子さん。ソロデビュー後も、ご自身のアパレルブランドを立ち上げ、常に挑戦し続けてきました。そして昨年一児の母に。デビュー20周年を迎え、40代目前の今、新たなライフステージに足を踏み入れています。激動の変化を受け止め、それさえも力に変えて、これからの40代を切り開いていきます!

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宇野実彩子さんprofile

1986年7月16日生まれ。「AAA」のメインボーカルとして、2005年にデビュー。現在は、自身のアパレルブランド「LAVANDA」のディレクションも務める。

『自分のリズムを探す今、迷えるって幸せなことかも』

AAAの活動と並行して2018年にソロデビューしました。グループのときとは違い、すべてが自分発信。私はもともと先頭に立って人をまとめていくタイプではありません。グループではそれぞれが120%出し合うというスタイルですが、ソロではひとりで200%まで持っていかなきゃいけなくて。でも、自分だけでは何もできないから多くの人の力が必要です。

自分が中心になって強力なチームを作らなくてはならない。だからこそ「この人に協力したい」と思われる人でありたい、と改めて考えるようになりました。ファンの皆さんにも、スタッフの方々にも好きになってもらえて、はじめて好きな仕事が続けられます。日々、人に好きになってもらうに値する自分かどうか客観視しています。

同じ毎日が安定してくると、だんだんこのままでいいのかな? と考えてしまう性格なので、常に自分の新しい可能性を探るようにしていて……。新しいことを始めると、ストレスや、プレッシャーにも直面しますが、ストレスのない仕事はきっとないですよね。筋力を上手く使えるようになるために必要な負荷みたいなもの。上手く共存していくしかないですね(笑)。

アパレルブランドの立ち上げも大きな挑戦でした。楽しい反面、失敗もありますし、自分を〝センスのある人間〟だと思ったことはないんです。ただ、10代の頃から、さまざまな現場でプロのファッションやメークに触れる機会があって。その積み重ねが、今のものづくりにつながっています。

容姿やセンスにコンプレックスがあるからこそ、オシャレに苦手意識がある人の気持ちもすごくわかる。無理に背伸びをしなくても、誰でも気軽に楽しめる心強いアイテムを届けたい。その想いは立ち上げ当初から変わっていません。

ずっと走り続け、39歳になった今、ライフステージが変わり、思考も行動も良い意味でリセットされたような感覚です。20代30代は常に世の中のリズムに乗り遅れないように、チャンスを逃さないようにと焦っていました。結構、真面目なので、ストイックになることは得意で(笑)。ただ、ここ1年は出産もあり、自分の時間が以前ほど取れず、また違う方法で頑張っているというか。毎日、自分にとっての最適なバランスを模索しています。

仕事に今までのような準備時間を割けなくなった分、現場では判断力や瞬発力が求められるようになりました。正直、得意ではありませんが、この状況が自分を鍛えてくれているとも感じます。今はすべてが初心者。手探り状態ですが、思いのほか、自分のリズムに委ねてもいいんだと気づけました。そうして生み出されるものもリアルですし、表現の幅も自然と広がっていくように思います。

40代目前の今、年を重ねるともちろん失うものや悲しみや苦しみも増えるけれど、それと同じくらい大事なものや幸せにたくさん気づくことができます。大きな変化こそ自分を育ててくれる糧になる。そう信じて、40代を切り開いていきます!

ジャケット¥42,900 ニット¥20,900(ともにデミルクス ビームス/ビームス ハウス 丸の内) チュールスカート¥19,800(ラベルエチュード) ピアス¥30,800 リング[ピンクトルマリン]¥253,000 リング[ルビー]¥693,000(すべてマリハ) サンダル¥64,900(ネブローニ)

撮影/曽根将樹(PEACE MONKEY) ヘア・メーク/KIKKU スタイリスト/乾 千恵 取材/小出真梨子  ※情報は2026年4月号掲載時のものです。

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