40代50代【若い頃みたく眉毛が描けない】の原因はなんと骨格の緩みだった?

大人になると、骨格の緩みや毛量の変化などにより、いつも通りに描いていた眉にも違和感が……。自然な眉への近道は眉アイテムの複数使い。毛の過不足を見極めながら色や長さを整えキュッと小顔見えも叶う眉はメークの要なんです。人気ヘアメーク岡野瑞恵さんが眉悩みを解決します。

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【眉が上手く描けない】なら、質感やアイテムを変えて描けば美人眉に

左右差があって眉を上手く描けないという吉田さん。髪色に合わせて、ブラウンのペンシルで眉頭から眉山に毛を足してから、スクリューブラシでぼかして、ナチュラルな印象を目指しているそう。

大人になると、皮膚の緩みや骨格の変化で眉の位置や形も変化してきます。吉田さんもキレイに描いていますが、眉尻が短くて、スクリューブラシでとかしすぎているせいか、眉全体の印象も薄くなっています。少しだけ眉に長さを出して、色や毛流れを意識しながら複数アイテムで整えると、下半顔の余白も目立たなくなり、キュッと引き締まって小顔効果も期待できます。

髪色も少し明るめなので、旬の赤みをプラスすれば抜け感も。眉を少し変えるだけで知的な印象になり美しさも際立ちます。

メークしてもらったのは……TEAM美魔女 吉田佐知子さん(48歳)

大人の女性の魅力を最大限に引き出す、ナチュラルで洗練されたメークが好評。その圧倒的なセンスで数多くの女優・モデルからの指名が殺到。女性誌や広告、映像など幅広く活躍中。

教えてくれたのは……ヘア・メークアップアーティスト 岡野瑞恵さん

\使ったアイテムはこれ/

(左)ナチュラルにトーンアップして眉に立体感とツヤ、洗練をプラス。小回りの利くブラシも秀逸。RMK アイブロウ カラー 04 モーブ ブラウン ¥3,520(RMK Division)
(中)極細ラインもボリューム感のあるシェイプも自由自在、まるで地眉のような毛を1本ずつ描きやすい。THREE アドバンスドアイデンティティ アイブラウペンシル 06 ナチュラルグレー ¥3,850(THREE)※8/9発売
(右)定番ブラウンに血色感カラーで旬のグラデ眉が完成。1品でアイブロウ、アイシャドウ、ノーズシャドウとマルチに使える優秀パレット。KATE デザイニングアイブロウ3D(デュアルカラー)EX-6 レッドブラウン系×ストロベリーレッド ¥1,430〈編集部調べ〉(カネボウ化粧品)※店頭のみ、数量限定

【メークのポイント】血色感あるパウダーやペンシルと質感やアイテムを変えやや長めに描き自然なアーチ眉に

地眉の形をベースに、パウダーで少しずつ形を作り、眉尻は少し長めに。次に極細に描けるペンシルで、毛のないところに1本ずつ描き足します。毛のたまり部分はアイブロウマスカラで色をぼかすように塗布して調整、ナチュラルなアーチ形の眉に。

1:パウダーで眉山から眉尻へ少し長めにベースの眉を作っていきます

付属の太ブラシでAとBを混ぜて取り、眉毛を少しずつ太くするイメージで、眉のアウトラインを作ります。眉尻や細かい部分は細ブラシを使います。

ケイト デザイニングアイブロウ3D(デュアルカラー)EX-6 ¥1,430〈編集部調べ〉(カネボウ化粧品)※店頭のみ、数量限定

眉尻の長さは小鼻の横と白目のキワを繋ぐ延長線と、口角から白目のキワを繋ぐ延長線の間くらい。少し長めにすると下半顔の余白が埋まり小顔印象に。

2:毛のないところは1本ずつ丁寧に生やすイメージで

毛のないところには、1本1本毛を増やすように、毛流れに沿って描き足していきます。繊細なラインが描けるペンシルタイプなら自然な仕上がりに。色は地眉の色に合わせると自然に。極細線も描きやすい。

THREE アドバンスドアイデンティティ アイブラウペンシル 06 ¥3,850(THREE)※8/9発売

3:描いたらこまめにブラシでやさしく馴染ませます

毛を描いた後に地眉と馴染ませたり、のせたパウダーをぼかしたり、眉メーク中はこまめにスクリューブラシを使って調整します。強い力で擦りすぎると、せっかく描いた眉が消えてしまうので力加減は要注意。スクリューブラシは眉メークの必須アイテム。

NARS ブロースプーリー #28 ¥2,310(NARS JAPAN)

4:毛流れと毛のたまりをマスカラで整えトーンアップ

毛が密集している部分に、ブラシの毛先があたるかあたらないかの力加減で毛流れに沿って軽くぼかします。赤みを含んだブラウンカラーがベースの眉と地眉を繋ぎ、こなれ感も。先細りのテーパードブラシは小回りが利いて使いやすい。

RMK アイブロウ カラー 04 モーブ ブラウン ¥3,520(RMK Division)

5:血色感カラーをふわっとかけてあか抜け眉に

太ブラシにCとDを混ぜながら含ませ、一旦手の甲などで適量にしてから、眉頭から鼻の付け根の窪みに沿ってブラシを滑らせます。色がついたかどうかわからない程度が正解。目頭のさりげない影で彫りの深い印象に。さらにEを太ブラシに取って、眉全体にサッと淡くぼかしてさりげなく血色感をプラスします。

仕上がりはこんな感じ

ナチュラルな立体眉で小顔にカジュアルもバランスよく。「キレイなアーチのシャープな感じの眉が新鮮です。いつもはぽわっとした感じなので、眉の形や長さ、質感の違いで顔も引き締まり、こんなに変身するのだと感激! 赤みがかった眉色も今っぽくて素敵。3つのアイテムを取り入れ、眉の描き方は動画を見て練習します」

2023年『美ST』8月号掲載 撮影/天日恵美子〈人物〉、相澤琢磨〈プロセス〉、五十嵐 洋〈静物〉 ヘア・メーク/岡野瑞恵(STORM) スタイリスト/平沼洋美 取材/中井川桂子 編集/小澤博子

美ST