夫婦のお金管理は「お金以外」を考えることも重要…お金管理のプロに聞いてみた

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2人での新生活。夫婦としての収

2人での新生活。夫婦としての収入は増えるけれど、自分の収支だけを管理すればよかった頃にはなかった悩みも…。そんな共働き夫婦のリアルな実例と、お金のプロからのアドバイスを紹介します。

収入だけで判断しないのが上手くいくコツ!夫婦のお金管理は〝お金以外〟を考えることも重要です

2人で生活を送る今は困っていなくても、将来のことを考えるとぼんやり不安…。お金管理ってどうしておくのが正解?これからのために、今から始められる管理の工夫をファイナンシャルプランナーの氏家さんに伺いました。

ライフステージとともに複雑化していくお金…早めの“仕組み化”が吉!

共働きが主流になった今の時代、

共働きが主流になった今の時代、対等な夫婦関係は対等なお金管理から。長年多くの夫婦の家計相談に乗ってきましたが、夫婦のお金管理事情も変わってきているなと感じます。

最近主流なのは「シェアパターン」。これまでは大きな固定費を夫が支払い細かい生活費を妻が払う「役割分担パターン」が人気でしたが、夫と妻の家事分担や収入に大きな偏りがなくなり、2人に関わるお金はお互いが均等に出し合う方法をとる夫婦が増えてきています。お金の管理方法は変われど、いつの時代も大切なのは“家計を仕組み化”させること。ライフステージが上がるにつれて複雑化していくお金問題。今のうちから備えておくことでこれからがグッと楽になるはず。そんな仕組み化をするための方法を3ステップでお伝えします。

まずは「お互いのライフプランのすり合わせ」。夫婦なら、「お互いの働き方・子供・住まい・老後」の4つについて考えを共有化しておきましょう。考え方の相違があっても結論を急ぐ必要はありません。どちらかが転職や起業などを考えている場合も話し合っておきます。子供の教育費については、今年10月から所得制限がなくなり18歳まで支給が延びる児童手当を軸に準備します。18年間、児童手当+月1万円を積立すれば、大学資金として400万円以上が貯められます

ライフプランが立てられたら、次に行いたいのが「支出の見える化」です。生活費用の共通口座を作り、お互いの給与口座から毎月一定額ずつ入金しましょう。共通口座に入れる金額はお互いの収入や家庭に費やす時間を考慮して話し合いで決めます。どちらかに負担が偏らないようにしましょう。また、将来のライフイベントに向けた貯蓄や運用も必要です。「私は住宅の頭金」「あなたは教育資金」というように目的や担当を決めて、毎月の積立額や積立先、残高も共有化します。ここまでが出来たら、残りのお金はそれぞれの自由です。使っても秘かに貯めてもかまいません。

そして最も重要なのが「年2回の夫婦決算日」。結婚記念日やボーナス時期など覚えやすいタイミングに予め決めてライフイベントに向けた貯蓄の進捗を二人で確認しましょう。ライフプランに対して資産形成ペースは順調か、収支は適切か。確認するタイミングが固定されることでお互いの認識のズレや都度話し合う煩わしさをなくせます。
ちなみに投資については半年分の生活費を現金で持ち余剰分で行うのが安心。これからライフイベントを多く控えるCLASSY.世代は必要なときにお金を引き出せるNISA口座をそれぞれ自分名義で持ち、投資信託を積立購入するのがおすすめです。
ますます複雑化していくお金問題。ライフプランを明確に、毎月の支出を見える化して、半年に1度の決算を繰り返す。今のうちにお金の管理を仕組み化することで備えましょう。

教えてくれたのは…ハートマネー

教えてくれたのは…ハートマネー代表・氏家祥美(うじいえよしみ)さん
遊びゴコロあるライフプランをともに作るファイナンシャルプランナー。家計相談歴19年目。今と未来を見据えて中立なアドバイスを行う。著書『いちばんわかる!結婚一年生のお金』。

イラスト/ハニュウミキ 取材/飯室紗季 編集/大島滉平 再構成/Bravoworks,Inc.