【SHIHOさん】「トリリンガルに育てる夢を手放しました」自主性の尊重が何よりも大切!

『VERY NaVY』の人気インタビュー連載「子育て第2シーズン」にSHIHOさんが登場。ママはトップモデル、パパは格闘家、子どもは人気子役&モデル。家族全員がタレントという、SHIHOさんファミリー。インタビュー後編では、日本と韓国にルーツを持つがゆえの語学習得の考え方についてお話いただきました。

インタビュー前編はこちら

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子育て第2シーズンどうですか?《後編》

個性や才能が開花する環境を
ベストタイミングで与えたい

 

私は日本、パパは韓国にルーツがある。そして、これからの時代は英語も必須。それぞれの国の文化を理解して育つことは大切と、サランが生まれた当初は〝完璧なトリリンガルに育てよう〞という目標がありました。私とは日本語で、パパとは韓国語で会話。英語はインターナショナルスクールでと受験しましたが、日本で通わせたいと思った1校はご縁に恵まれず。ならば韓国でと見学するも、結果はウェイティング。最終的に合格したのは、ハワイのプライベートスクールでした。

ハワイには知り合いも多く、これまで流れに身を任すことでいい場所に辿り着けている気もしていて、生活拠点を移すことに抵抗はなかったんです。サランもハワイの自然に恵まれた伸びやかな環境で英語をマスターすることができ、トリリンガルの可能性がより高まったように思えました…が、実際はそうはいかず。成長するほどに自分の好みや重要と感じるものをチョイスするようになり、今本人のなかでは英語が最優先。海外旅行やインターナショナルスクールに通う経験から英語が万能とわかった途端に、日本語や韓国語を話す意欲がトーンダウン。漢字の学習も諦めムードです。

親としては〝もったいない〞という気持ちもありますが、強制が上手くいかないのはインターナショナルスクールの受験で学んだこと。彼女に勉強を押し付けていたときは母娘関係もピリピリとして、良くなかったなと反省しているんです。自分に置き換えても、何かを学ぶうえで大切なのは本人の意思と意欲。ただ、個性や才能を伸ばすきっかけや環境を与えてあげるのは親の役目だと思っています。

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社会を歩む足腰を
強くするため自立するまでは
愛情を注ぎたい

 

子役、モデルデビューを経験したサラン。今、彼女が夢中になっているのはアメリカのエンターテイメント。ものすごい数の映像作品や音楽をチェックしていて、その見方がディレクターやプロデューサー的で。表に立つのも良いですが、製作側に立つのも向いているように思っています。タイミングを見計らいアメリカのエンターテイメントを学べる学校のサマースクールに通わせたいと考えることも。エンターテイメントを学ぶなかでは、韓国の素晴らしさを再確認する機会もあるはず。サランが育んできたこれまでの経験が色々と生かせるような気もしています。

私がモデルになるための架け橋となってくれたのは、母でした。高校に進学してすぐに母から「モデルになったら?」と言われ、モデル事務所に応募。母に言われなかったらモデルになろうと考えもしなかったし、別の進路への迷いも生まれデビューしていなかったかもしれない。こんなにも夢中になれる仕事に出会えたのは、あのタイミングで母がきっかけをくれたからだと感謝しています。私もサランのきっかけを見逃さないよう、彼女を見守り、ベストな環境作りに全力を注ぎたいです。もうすぐ13歳、ティーンエージャーに。自立するまでに愛情をたっぷり注ぐことが、社会を歩んでいくための足腰を強くしてくれると信じています。

パパが韓国で仕事をしていることもあり、なかなか3人で揃って出かけることが少ない私たち。この日は新しくできた「東京エディション銀座」へお食事に。

Profile

SHIHO(しほ)さん

1976年生まれ、滋賀県出身。17歳でモデルデビュー。ファッション誌、テレビや広告、プロデュース業にヨガ本の出版など多彩に活躍。近年はアジアにも活躍の場を広げ注目を集めている。夫は総合格闘家の秋山成勲さん、2011年にサランちゃんを出産。

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撮影/竹内裕二〈BALLPARK〉 スタイリング/佐々木敬子〈AGENCE HIRATA〉 ヘア/左右田実樹 メーク/AIKO ONO 取材・文/櫻井裕美 編集/羽城麻子