平原綾香さんのSNSでも話題「28歳になることにした」理由は?本人インタビュー

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Jupiter』でのデビューから23年。歌手として第一線を走り続けてきた平原綾香さん。今は、「こうあるべき」という思い込みから少しずつ自由になっているといいます。体調不良を経て変わった体との向き合い方、今年ようやく叶った夢など、「年齢自体を再設定することにした」という平原さんに、試行錯誤を経てたどり着いた、自分らしく軽やかに生きるための考え方を伺いました。

 

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「毎朝、声帯のご機嫌を伺う」のがルーティーンです

──新アルバムリリースに続き全国ツアーが始まるなど、精力的に活動されています。平原さんは普段、健康のためにやっていることはありますか?
職業柄、まず気になるのは声帯の状態です。毎朝、起きたら軽く声を出してみて、「今日はどうかな?」と声帯のご機嫌を伺っています(笑)。加湿と冷やさないことも大事ですね。夜の12時前には寝るように心がけて、睡眠時間をなるべくしっかり確保するように心がけていますが、歌詞や音楽を作っていると頭が働いて目が冴えてしまうし、コンサートの後はアドレナリンが出て眠れないこともあります。それはそれでいいと思っていて、必要以上に神経質にならず、それでも翌朝はなるべく決まった時間に起きるようにしています。

 

──声帯ファーストという点は平原さんらしいですね。ハードスケジュールだと思いますが、体力はあるほうですか?
実は⼀昨年から去年まで声が本調子ではなくて。ミュージカルに出演した際、咳き込む演技があり、リアルにやりすぎてしまったせいで、声帯に負荷がかかってしまったのです。体って不思議なもので、調⼦の悪い状態が数カ⽉続くと、それが当たり前になり、いつのまにか現状維持するようになる。その考え⽅を手放さなきゃと思いました。それで、ずっと⾒守ってくれていた⺟が「治ってよかったね」と泣いて喜んでいる姿を毎晩思い浮かべながら寝るようにしました。すると、次の日から症状が良くなり、それを続けていたら完治することができたんです。

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今年の誕生日から、あえて自認年齢を28歳に再設定したんです

──スポーツ選手のイメージトレーニングのようですね。でも、体調が回復してよかったです。最近は、ご自身が年齢を「あえて再設定することにした」という話もSNSで話題でしたね。
今年の誕生日から、「もう年齢を気にしない。私は28歳でいく!」と決めたんです(笑)。そうしたらなんと7キロ痩せたんですよ。もちろん体調が回復した影響が大きいと思いますけど、そもそも「40代になると痩せにくいらしい」という暗示もありますよね。それに抗いたくて「そんなの関係ない。私は28歳で、まだまだ未来がある」と考えるようにしました。なぜ28歳なの?と思われるかもしれませんが、今年、とある仕事で17歳の方とご一緒したことも転機になりました。相手は私を「42歳の人」として接しているわけじゃなく「平原綾香」として接してくれているだけだった。その姿勢に触れたとき、「実年齢にこだわらないほうが、私はもっと楽しく生きられるかも」と思いました。

 

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「夢には迎えに来てもらう」と決めています

──「もっと楽しく生きられる」ってとても素敵です。平原さんご自身がアップデートしたこのタイミングで、長年の夢だったというフルオーケストラによるアルバムが発売されますね。
デビュー当時から何度もオーケストラの皆さんと共演させていただく機会がありましたが、レコーディングとなるとなかなか実現できなくて。23年目にして、やっとその夢が叶いました。

──見事に「引き寄せた」という感じでしょうか?
私はあまり自分から夢を掴みにいくタイプではないんです。昔から引っ込み思案で、こそこそ練習するタイプ(笑)。だから私は「引き寄せ」たり「自ら手を伸ばす」というより、「夢に迎えに来てもらう」というスタンスです。いつになるかわからないけど、本当に夢が迎えに来てくれたと思えるとき、「はい、準備できています」と言える自分でいたいんです。だから今回のアルバムも今がちょうど良いタイミングだったんだと思います。
デビューして以降、ずっと「歌を歌えるようになりたい」という夢ばかり追い続けていました。でも、歌うことだけ練習していても、その夢は叶わないんですよね。自分という一本の木があるとして、その幹を太くしていくためには、いろんな方向に枝葉を伸ばしていかなきゃいけない。私にとってはミュージカルだったり、ドラマだったり、スケートだったり。ジャンルを超えていろんなところに手を伸ばしてみることが必要でした。音楽に関係することだけじゃなく、仕事が忙しくなると家族に任せがちだった家事をするとか、当たり前だけれどついおざなりになっていたこともやるようにしていました。遠回りのようですが、そうやって活動しているうちに歌も今までより上手に歌えるようになってきたような気がするんです。いろいろなことに手を伸ばすうち、いつの間にか真ん中にある幹が太くなっていた感覚があります。

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──今回のアルバム『my Orchestra!』で、おすすめの曲を教えてください。
新アルバムでVERY世代におすすめしたいのは、スタジオジブリ映画の『千と千尋の神隠し』に登場する名曲をカバーした『いのちの名前』と『ふたたび』。お子さんも一緒に楽しめると思います。ドラマの主題歌にもなった『明日』という曲は、これからの季節、少し寂しいと感じる夜に聴いてもらいたいです。それから、思い入れのある曲といえば、『からっぽのハート』ですね。父が亡くなる直前のことを書いた曲です。父は最期に大きな息を吸って亡くなりました。サックスプレイヤーだったから、人よりも大きな息だったのかもしれない。痛いとも辛いとも言わず、最後の心臓の鼓動、一音一音まで家族を思っているかのようだった父のことを思うと、「今、心臓が動いている。この鼓動の一音、一音を大事に生きなきゃな」と思います。その思いをこの曲に込めました。

撮影/Nara〈vale.〉 取材・文/松倉和歌子

▶平原綾香さんの新アルバム

2026年9月9日(水)Release
New Album『my Orchestra!』(読み:マイオーケストラ!)

■通常盤 ¥3,850(税込)/ VICL-66160 

■[FC会員]VICTOR ONLINE STORE限定セット(CD+PHOTO BOOK) ¥ 7,150 (税込) / VOSF-16237

Profile

平原綾香さん(ひらはら・あやか)

2003年、「Jupiter」でデビュー。日本レコード大賞新人賞をはじめ数々の賞を受賞。歌手活動に加え、ミュージカル、声優、映画の吹き替えなど幅広く活躍している。2015年には「平原綾香 Jupiter 基金」を設立し、音楽を通じた支援活動を継続。フルオーケストラアルバム『my Orchestra!』のリリースを記念し、10月からオーケストラとのコンサートツアーを開催予定。

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