杉浦太陽さん(45)第5子誕生の日々「思春期の子どもたちが“優しい顔”に。それが可愛くて」
昨年、第5子誕生で7人家族となった杉浦家。赤ちゃんを中心に、兄弟たちの距離感や役割にも少しずつ変化が生まれ、家族の日常はさらににぎやかに。そんななか、長女は新たな世界へと踏み出し、家族にとってもうひとつの節目に。子どもたちそれぞれの成長を見守りながら、父として何を大切にしているのか、家族の大切な時間について語っていただきました。
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妻の希望で、家族で見守った出産
STORY編集部(以下同)ーー今回の出産は立ち会われたのですか?
今回の出産は子どもたちも、妻のご両親も一緒で家族全員で立ち会いました。これだけ大勢の立ち会いは珍しいかもしれませんが、妻の希望で。妻のなかに「もしかしたらこれが最後の出産かもしれない」という思いがあったのでしょう。みんなが立ち会える病院を妻が探してきたので、僕もできる限り妻の気持ちを尊重したくて。今までも立ち会いはしてきましたが、今回ほど落ち着いて、ちゃんと妻の側にいられたのは初めてで、子どもたちにとっても、すごく貴重な経験になったと思います。
出産というと、痛い、怖い、大変なものだというイメージが強いですよね。でも今回は計画無痛分娩だったので、そこまで苦しむ姿を子どもたちに見せることなく、妻も「本当に幸せなお産だった」と言っていました。医療や情報が進歩した今、怖さや不安を少しでも軽くできたら出産に対するハードルも少し下がるのではないでしょうか。長女が「将来、この病院で出産したい!」と言っていたので、娘にとっても幸せなお産として心に残ったのだと思います。
赤ちゃんをあやしている子どもたちの様子が可愛い
ーー生まれた瞬間はどう思いましたか?
18年ぶりの女の子。性別がわかった時も驚きましたが、実際に抱っこした瞬間、また別の驚きがありました。「赤ちゃんって、こんなに小さかったっけ?」って。今までの子どもの中で体重が一番軽かったこともあって、抱っこした腕の中がふわっと軽くて。女の子って、全然違うんですよ。僕の感覚ですが、抱っこした時の“柔らかさ”が男の子とは少し違う気がするんです(笑)。抱っこも慣れていたつもりですが、久しぶりに女の子を抱っこして、子育てを始めたころのような新鮮な気持ちになりましたね。
家に迎え入れてからの子どもたちの反応も面白かったですね。長女だけじゃなく長男も次男も弟はいるけど妹はいなかったので、次女の誕生はみんな本当に嬉しそうでした。中高生の兄たちは、新生児と接する機会が普段ほとんどないじゃないですか。学校でも友達の家でも、新生児を自由に抱っこする経験はなかなかないので、余計に何もかもが新鮮だったと思います。「妹が俺のこと見て笑った!」って、何回も言うんですよ。中高生が本気でそんなふうに喜ぶ姿が、僕から見たら逆に可愛いくて(笑)。思春期って、表情が固くなったり、言葉が少なくなったりする時期ですが、妹の前だと自然と顔が柔らかくなる、抱っこする手がすごく丁寧になる。ああ、こういう経験って、本人たちの中にも何か残るんだろうなと思いました。
子育て5人目でも慣れません
ーー今回、育休をとられましたが、実際に取得してみていかがでしたか?
今回は出産の直前から出産後、育休を取りました。これが、想像以上に良くて。仕事のことを考えず、家庭のことだけ考えればいい時間って実はなかなか取れませんよね。子ども達が学校から帰ってくるのを家で待ったり、妻の入院中に赤ちゃんを家に迎える準備をしたり。家族の生活リズムを整えることもできました。
赤ちゃんが生まれてから、家族の中で“末っ子”だった三男はお兄ちゃんたちが「末っ子の座を奪われるぞ」と冗談で言ったら泣いてしまって。まだよく分かってなくてもママが赤ちゃんにつきっきりになると、「ママを取られた」と感じるんですよね。赤ちゃんが家に帰ってきた時は少しやきもちを焼いていましたが、僕が育休中で末っ子との時間をしっかり持てたこともあって、すぐに落ち着きました。赤ちゃんの存在を受け止めてからは、妹をとても可愛がるようになっています。
「5人目だから慣れているでしょう?」とよく言われます。でも、正直なところまったく慣れません。子どもは一人ひとり、まったく別の人間で、性格も泣き方も甘え方も成長のスピードも違います。同じ家で同じ親が育てていても、同じ子育てには一度もならない。だから僕のなかでは、5人目でも“ゼロからのスタート”なんです。赤ちゃんがいる生活はもちろん大変です。夜泣きもあるし寝不足にもなります。長女が生まれた時は僕も20代で若さと勢いで乗りきっていましたが、今は40代になって体力の衰えを感じます(笑)。でもそのぶん気持ちには余裕ができました。「この時期は今しかない」と分かっているから、夜中に妻と一緒に起きて、抱っこして、また寝かしつせる。
そんな日々も「いつか終わる」と分かっているから頑張れますし、むしろ終わってしまうのが寂しいと思う瞬間さえあります。それに令和になって子育てを取り巻く環境もずいぶん変わりましたね。情報が得やすくなり、アプリも進化しています。子育て支援も増え、特に東京都は手厚いと感じています。無償化が進み、給食や医療のサポートも広がりました。18年前との違いを実感します。
娘のデビューはほっとしました
――長女さんがデビューしましたが、どんなお気持ちでしたか?
娘から「インフルエンサーになりたい」と聞いたときは、正直ほっとしました。それまで娘の口から、将来どんな職業に就きたいのかという話を聞いたことが一度もなかったので「やっとやりたいことが見つかったんだな」と思ったんです。とはいえ、インフルエンサーと聞いて、最初は「どんな仕事なんだろう?」と調べました(笑)。
妻は12歳で、僕も高校2年生でデビューしているので「早すぎる」という感覚はありませんでした。娘も自分なりにしっかり考えていたようで、気がつけばトントン拍子にデビューが決まり。振り返ると、本人の実力はもちろん、運やご縁を引き寄せる力もあったのだと思います。
仕事を始めてからの娘は、本当に頼もしくて。それまでは一人だけで遠くまで行ったこともなかったのに、自分で旅の準備を整えて、あちこちを飛び回っています。仲間にも恵まれ、周囲の方々に支えられながら、自分の道をしっかり歩んでいるように感じます。
同じ「見られる側」の世界にいる先輩として、時にはアドバイスをすることもあります。でも実際には、彼女はもうアドバイスなんて必要ないほど、物事をきちんと理解していました。自分の立場や責任についても、しっかり考えているんです。気がつけば、もう立派な大人になったんだなと感じます。
親としては、もちろん心配もあります。表に立つ仕事、見られる仕事はメンタルが削られることもあるでしょう。うまくいく日もあれば、悔しい思いをする日もある。家で弱音を吐くこともありますが、僕はそれでいいと思っています。家は、弱音を吐いていい場所ですから。外で頑張っている分、家では肩の力を抜いていい。そうして気持ちを整え、またスイッチを入れて外へ出ていく。家族は、そういう“素の自分に戻れる場所”です。
長女が仕事を始めてから、家族全員で食事をする機会が減りました。だからこそ全員で集まれる日を大切にしています。特に誕生日は必ず全員集まるのが、わが家のルール。これだけはこれからも続けていきたいですね。
1998年デビュー。2001年『ウルトラマンコスモス』主演。 以降俳優、タレントとしても幅広く活動、映画『ウォーターボーイズ』、『ウルトラマンサーガ』ほか、テレビ『浪花の華~緒方洪庵事件帳~』、『流星の絆』、『G1 DREAM』、『最後の晩ごはん』ほか、NHK連続テレビ小説『てるてる家族』、『ゲゲゲの女房』、大河ドラマ『八重の桜』に出演。 NHK Eテレ『やさいの時間』、TBS『ひるおび』、TOKYO FM『杉浦太陽・松井玲奈 日曜まなびより』、TOKYO FM『週刊こどもTIMES』、KBS京都『SUNNY TIME』などにレギュラー出演中。 「板橋区観光大使」「神津島観光大使」を務める。 「ベスト・ファーザー イエローリボン賞」「イクメンオブザイヤー」「いい夫婦パートナーオブザイヤー」など受賞。 「たまひよ好きなパパランキング」で殿堂入りを果たす。 ベジタブル&フルーツアドバイザー、きのこマイスターなどの資格を持つ。 プライベートでは2007年に元モーニング娘。の辻希美さんと結婚。昨年17年ぶりとなる女児が誕生し、現在5子のパパ
撮影/沼尾翔平 スタイリスト/松村純子 ヘア・メイク/白川麻美 取材/山崎智子
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