韓国でデビュー後、35歳で日本へ。俳優・大谷亮平さん(46)が明かすソウル時代「夜食ラーメンは鉄板。週末はホンデのクラブへ」

数々の話題作に出演中、俳優の大谷亮平さん(46)。実は、俳優としてのスタートは韓国でした。10年間韓国で活動したのち、日本では『逃げるは恥だが役に立つ』『ノーサイド・ゲーム』『実写版ゴールデンカムイ』など、数々の話題作に出演。そして今年、俳優デビュー20年の節目に制作した初の写真集『ROAD AHEAD』では、俳優としての原点であるソウルで撮影されたそう。長く暮らした街の思い出や、人生の流れを変えた出会い、そして日本での再スタートについて伺いました。

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初の写真集は、俳優人生の原点・ソウルで撮影

――今回の写真集を作ることになったきっかけと、韓国を撮影地に選んだ理由を教えてください。

2006年の春に韓国で俳優デビューしたんですが、今年で20年になることを、自分では忘れていて(笑)。「じゃあ、記念に写真集を作りましょう」というお話をいただいて、作ることになったんです。
韓国は自分がデビューした場所なので、せっかくなら韓国で撮りましょう、と。以前住んでいた江南エリアや、行ってみたかった場所を中心に、撮影場所を選びました。
撮影場所を考える中で思い出したのが、当時よく通っていたワインバーです。狎鴎亭(アックジョン)の近くに10年ほど住んでいたんですが、そのお店は家から近くて、週に2、3回は通っていました。店長さんには本当にお世話になっていて。夕方からの営業なのに、オーナーに電話して、開店前に立ち寄って、お喋りしながらコーヒーを飲ませてもらうこともあったんです。残念ながら、今はベーグル屋さんに変わってしまったんですけどね。僕は気に入ったら同じところばかり行くタイプなので、そういう場所には思い出がたくさんあります。

人生の流れを変えてくれた、キム・ハンミン監督との出会い

――韓国での活動を振り返って、大きな転機になった出会いはありますか?

俳優として大きかったのは、キム・ハンミン監督との出会いです。
ちょうどその時期、3カ月ほど台湾に滞在してモデルの仕事をしていたんですが、韓国から「監督が会いたいと言っている」と連絡をいただいたんです。その後、大ヒット映画『神弓―KAMIYUMI―』(2011年)と『バトル・オーシャン/海上決戦』(2014年)に出演させていただきました。
どちらもその年の興行収入第一位の作品で、外国人の出演者は僕だけ、しかも重要な役だったんです。それからは、バラエティ番組などにもたくさん出させていただきました。
これらの作品が、日本の事務所とのご縁にも繋がったので、自分の流れを変えてくれたのは、キム監督だったと思います。

大人になってから出会えた、かけがえのない親友

――仕事以外でも、忘れられない出会いがあったそうですね。

韓国時代を思い返すと、仕事以上に、いろんな人と過ごした思い出が浮かぶんですよね。
同じモデル仲間だった日本人の友達がいて、今でも一番の親友なんです。彼は本当に社交的で、毎晩のように飲みに連れ出してくれ、韓国の芸能人やアナウンサーなど、たくさんの友達を紹介してくれました。いつも彼とは一緒にいましたし、本当にナイスガイで、自然と大親友になりました。
僕自身は、自分からどんどん話しかけるタイプではなかったので、いろんな繋がりを持てるようになったのは彼のおかげです。
彼は今、結婚して台湾で暮らしていますが、日本に帰ってきたときは必ず会っていますし、今でも大事な親友です。

日本での再スタートは、不安よりも楽しみが大きかった

――日本に活動の場を移すとき、迷いはありませんでしたか? 今、その決断をどう感じていますか?

実は20代の頃にも、日本に帰ろうかなと思ったことはあったんですが、そのときは実現しませんでした。
その後も韓国で活動を続け、バラエティのレギュラーにも出演していましたが、次第に、外国人という枠で活動することに限界を感じるようになっていました。そんな頃、ちょうど今の事務所からお話をいただいたんです。
そのときは、不安よりも楽しみのほうが大きかったですね。「やっと繋がった」という思いがありました。
日本で俳優として活動した経験がなかったので、もちろん不安もありました。でも、未知の世界に行く感覚があって、「なるようになるかな」と思っていました。
35歳という、日本では遅いスタートだったかもしれませんが、今振り返ると、あのタイミングでよかったと思っています。月9の『ラヴソング』から始まって、その後に『逃げ恥』だったので、本当にラッキーボーイでした。

思い出の味は、ヘジャンククと夜食のラーメン

――韓国でよく出かけていた場所や、思い出の食べ物を教えてください。

普段は狎鴎亭周辺で過ごすことが多く、週末は弘大(ホンデ)のクラブ『M2』へ行って、仲間と飲んでいました。たまに梨泰院(イテウォン)にも行っていましたが、気に入ったところばかり行くので、ほかのエリアはあまり知らないんですよ(笑)。韓国のビールなら、Cassが好きです。

食べ物では、新沙(シンサ)にある『ヤンピョンヘジャンクク』というお店のヘジャンクク(酔い覚ましに飲む、韓国の具だくさんスープ)が好きでした。
カップラーメンも好きで、夜食によく食べていました。僕はノグリ派で、ビールと一緒に食べるのが日課でした(笑)。辛ラーメンは、お湯をかけず、お菓子代わりにそのまま砕いてバリバリ食べることもありましたね。
韓国にいたときには、ジンラーメンのCMにも出ていたんです。今回の写真集でもラーメンを食べるシーンを撮ったんですが、用意してくださったのが、たまたまジンラーメンで。すごく懐かしかったですね。

一方、日本に帰ってきて嬉しかったのは、納豆が安いこと(笑)。毎朝食べたいくらい、納豆が好きなんです。韓国でもよく食べていましたが、日本より高かったので、帰国していろんな納豆を気軽に楽しめるのが嬉しかったですね。納豆とご飯とお味噌汁は、今も欠かせない僕のルーティン朝食です。

無理に自分を大きく見せず、今あるものを活かしたい

――韓国での暮らしや仕事は、ご自身の価値観にどんな影響を与えましたか?

韓国はいろいろと強烈でしたね(笑)。20代で、あの場所で芸能の仕事をさせてもらえたことは、すごく貴重な経験でした。
最初は2年契約だったんですよ。でも、気づいたらずいぶん長くいることになっていました(笑)。外国人の俳優という特別な枠だったので、ほかの人と自分を比べることはあまりありませんでした。仕事がなくなったとしても、そこまで焦りはなく、わりと冷静に受け止められていたと思います。
仕事以上にプライベートを楽しんでいた時期でもありました。何か特別なことをするというより、いろんな人と知り合って、一緒に過ごす時間が楽しかったんです。お酒は強くないんですが、ワインやビールは好きなので、よくみんなで飲みに行っていました。そんなふうに交流するうちに、韓国語も自然と身について、韓国の文化にも馴染んでいきましたね。
もちろん、仕事でこうしたいという思いはありました。でも、僕はバラエティで積極的に話せるタイプではないし、無理にはしゃぐこともできなくて。自分を客観的に見ても、今の自分が持っている以上のものを無理に背負っても続かない。そういうタイプなんだと思っていました。

――自分らしい仕事の向き合い方が、見えてきたんですね。

学生時代はずっとバレーボールをやっていて、そこでは本当に実力がものをいう。でも、芸能の世界は実力だけではなく、ご縁やタイミングによっても変わっていく。実力があれば必ず人気が出るというわけでもない、もっと複雑な世界ですよね。
僕は「これがやりたい!」と突き進むより、そのときに出会ったものをスタートだと思って、全力で取り組むタイプなんだと思います。
準備は必要ですが、無理に自分を大きく見せるより、今の自分が持っているものを最大限活かしたい。そのときに感じたことや思ったことを、そのまま表現できるのが理想です。そうやって、いろんな縁を逃さないようにしたいですね。

大谷亮平さんプロフィール

1980年10月1日生まれ、大阪府出身。日本でモデル活動を始め、『ダンキンドーナツ』の広告出演をきっかけに韓国に渡り、韓国にて12年間モデル・俳優としてのキャリアを積む。2006年に韓国ドラマ『ソウルメイト』で俳優デビュー。2016年から日本での活動を開始し、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(2016)、NHK朝ドラ『まんぷく』(2018)、ドラマ『ノーサイド・ゲーム』(2019)、映画・ドラマシリーズ『ゴールデンカムイ』など数々の話題作に出演。俳優デビュー20周年、日本デビュー10周年を記念した初の写真集『ROAD AHEAD』(光文社)が発売中。

大谷亮平 1st写真集『ROAD AHEAD』が大好評発売中!

大谷亮平 1st写真集『ROAD AHEAD』(ロードアヘッド) 4,500円(税込み)/光文社

撮影の舞台は、大谷さんにとって俳優としての原点ともいえるソウル。これまでの軌跡と、これから先へ進んでいく大谷亮平さんの現在が凝縮された一冊になっています。

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ジャケット¥138,600、パンツ¥92,400、シャツ¥70.400(共にヨウジヤマモト プールオム)

お問い合わせ先
ヨウジヤマモトプレスルーム 03-5463-1500

撮影/古水良 ヘアメーク/堤紗也香 スタイリスト/岡本純子 取材・文/沢亜希子 構成/今野葵

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