【海外クルーズ船の最新事情】コスパが良すぎ!4泊5日「ロイヤル・カリビアン」が凄すぎた…【前編】|CLASSY.
約3年に及ぶコロナ禍を経て、やっと日本でもクルーズ船の就航を2023年から開始しました。海外でクルーズはメジャーな旅行手段の1つですが、日本では未だ「クルーズ旅行はイマイチ…」と思っている方が多い模様。還暦後のシニア向け旅行のイメージもあるクルーズですが、実は今、若い世代にとっても人気なのです!
今回は数あるクルーズ会社の中でも世界最大規模の船会社「ロイヤル・カリビアン」の人気豪華客船「スペクトラム・オブ・ザ・シーズ」で行く4泊5日のクルーズを、トラベルライターSHIORIがレポート!シンガポール発着のマレーシア・タイを周遊する人気コースです。期待を裏切らない素敵なクルーズ旅行の様子をチェックして。
世界最大規模の船を所有する「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」って?
「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」は1969年に設立された、アメリカの客船会社です。世界には大小多数のクルーズ会社がありますが、ロイヤル・カリビアンは世界最大規模の客船を保有する大手クルーズ会社。本社はマイアミにあります。
客船は26隻保有。寄港地は世界72か国、270箇所持っています。中でもシンガポールはアジアの寄港地の中でもメジャーで、日本からのアクセスも良く、3泊〜5泊のショートクルーズも多く運行しています。長期休暇が取りづらい日本でも手軽に参加しやすい路線です。
シンガポール発着 4泊5日「ペナン島&プーケット島クルーズ」に乗船!
私は今回、ロイヤル・カリビアン社が持つ17万tの巨大客船「スペクトラム・オブ・ザ・シーズ」で行く、シンガポール発着4泊5日「ペナン島&プーケット島クルーズ」に乗船しました!スケジュールはこちら。
シンガポール発着 4泊5日「ペナン島&プーケット島クルーズ」コース
1日目:シンガポールから出港
2日目:マレーシア・ペナン島へ寄港
3日目:タイ・プーケットへ寄港
4日目:終日クルーズ
5日目:シンガポールにて下船
クルーズ代金:約10万円(海側バルコニー客室の場合)
代金に含まれるもの:
・宿泊費用(客室代)
・食事、ドリンク代(ビュッフェ、フルコースレストラン、カフェなど)
・船内でのアクティビティ費用
・船内でのエンターテイメント費用
・船内のジム、プール、ジャグジーなどの施設利用料金
・乗船地~下船地までの移動費
・託児所利用料金など
代金に含まれないもの:
・スペシャリティレストラン
・アルコール飲料
・スパ施術、ネイルサロン、ヘアサロンなどのサービス
・ランドリーサービス
・インターネット使用料金
・一部有料アクティビティ
・寄港地での観光ツアー
・カジノ
・医療費
クルーズ代金には基本の宿泊代、食事代、チップ、エンターテイメント代、諸税などが含まれています。船に乗りながら様々な国へ行き、入国と出国を繰り返すのですが、これを船内で手続きしてくれるのでとっても楽ちん。気づいたら次の国へ…その手軽さも魅力の1つです。
DAY1:成田空港からZIPAIRに乗ってシンガポールへ
初日は成田空港からZIPAIRに乗ってシンガポールへ。17:20のフライトで出発です。ZIPAIRは新しく出たJALのLCCラインで、2019年から就航をスタートしました。魅力は何と言っても価格の安さ。そして子連れにも優しいエアラインとして有名です。快適なフライトを経て、23:50にシンガポールに到着。フライト時間は約7時間半。その日はシンガポールのホテルに宿泊して就寝しました。
DAY2:クルーズ船に乗船
午前中:乗船までシンガポールをサクッと観光
2日目はホテルをチェックアウトして乗船時間までシンガポールを観光!シンガポールを代表するマーライオン・パークへ。しかしながら、マーライオンはちょうど修理中でした…。(※2023年11月時点)クルーズに乗船場の「マリーナベイ・クルーズセンター」近くには、巨大植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」や高級ホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」など、多数の観光スポットがあるので乗船までの時間を活用してシンガポール観光も楽しんでみて。
1PM:乗船港(マリーナベイ・クルーズセンター)へ
乗船は正午頃から順次開始されます。事前に申請していたチェックイン時間に港へ(大きく4つの時間帯があり、自分の予定に合わせてチェックイン時間を指定できます)。今回私は1:30PM-2:00PMの時間に乗船しました。最終のチェックイン時間は3:00PM。出港は4:00PMです。遅れると大変なので、指定時間までに必ずチェックインを!
2PM:乗船!まずはクルーズ船内を探索
諸々の手続きを終えて乗船したら、部屋にキーが用意されるまでしばし船内を探索。大きなキャリーケースは部屋まで直接届けてくれます。身軽な状態で船内を周遊。巨大客船なので階層は16階まであり、約4,000人もの乗客が乗り込みます。この数字だけでも大きさが伝わるのでは?
3PM:お部屋にチェックイン
部屋にキーが届いたのでお部屋に入ります。今回宿泊したお部屋はこちら。海側バルコニー(10デッキ、5Dカテゴリー)のお部屋です。バルコニーがついているので、外へ出て海風を感じることができます。お部屋はコンパクトながらも快適な造りになっており、4泊5日のクルーズ中も充分寛いで過ごせそうな空間です。
クルーズ船のお部屋のカテゴリーは大きく4つ
・スイート客室
・バルコニー客室
・海側客室
・内側客室
ちなみに、スイート客室は専用のダイニングがあったり、特別なサービス特典が多数つきます。人気はやはりバルコニー客室。内側客室も十分な広さがあって快適なので、個人的にはお得に内側客室で予約するのもありだと思います!
内側客室はこんな感じ。シャワールームの広さなどはバルコニー客室とほとんど一緒です。今回、出港日の3カ月前頃に$333のセール(※)が出ていました!かなりの破格…。毎回セールがある訳ではありませんが、内側客室でもOKという方は検討余地ありなので、チェックしてみて。
※特別セール価格です。
※大人1人あたり、1部屋2名、同じコースでの利用の場合の価格です。
※他、政府関連諸税、湾岸施設使用料、船内チップなどが追加されます。
4PM:船が港から出港
出港時間になり、シンガポールの港から離岸。いよいよクルーズ旅行のスタートです。
6PM:スペシャリティレストランで夕食
クルーズ船には、料金に含まれている無料のメインダイニングとビュッフェレストラン、カフェなどがありますが、一部有料のスペシャリティレストランがあります。初日の夜は人気のステーキレストラン「Chops Grill(チョップス・グリル)」を予約。2レストランをお得な値段で利用できるパッケージを事前に申し込んで利用しました。(※ダイニングパッケージ予約は、乗船前または乗船日のみ予約可能)
10PM:船内で遊んだ後、就寝
初めての船でテンションが上がりまくり、いろんな場所を散歩。そのまま就寝。
DAY3:マレーシア・ペナン島に向けて北上
7AM:無料のビュッフェレストランで朝食
2日目の朝は、海を見ながらビュッフェ。船内に無料で利用できるビュッフェレストラン「Windjammer(ウィンジャマー)」があり、こちらは朝から夜まで開いています。種類が豊富で選びきれないほど!朝・昼・夜とメニューも変わるので、飽きずに利用できるのも嬉しい。
席数も十分あるので、座る席が無いということもありません。自由な時間にフラッと来て、気軽に食事を楽しめるのが嬉しい。
9AM:船内のプールを満喫
船内にはプールが4カ所あり、屋外のメインプール、キッズ向けのウォーターパーク、室内温水プール、大人専用エリアのプールの4つがあります。プールはいつも大賑わい!乗船した11月もかなり気温が高かったので、プールで泳ぐ人が多かったです。
2PM:マレーシア・ペナン島に到着
午後の2時半に船がマレーシア・ペナン島に到着。下船のアナウンスが流れたら観光に向かいます。船から見たペナン島の周辺の海はエメラルドブルーの絶景!ペナン島ではビーチに行きませんでしたが、泳ぎたくなるくらいの美しさでした。下船時に必要なのは、ルームキーとして使っている「SeaPass®」カードだけ。パスポートは船で預かってもらい、入国・出国の手続きは船上で行われます。下船してさっそくペナン島観光へ!
7PM:クルーズ船に戻り出国
たっぷりペナン島を満喫した後は船に戻ります。ちょうどクルーズ船がペナン島の海岸から見えました!こうして見ると本当に巨大な豪華客船…。夕暮れ時に輝きを増していく船を眺めながら、マレーシアを出国しました。
8PM:無料のメインダイニングでディナー
船の中での夜のディナーは、無料のメインダイニングでいただきます。無料のレストランですが、すべてコース仕立てでの提供!しかも前菜・メイン・デザートとメニューを選ぶことができ、毎日料理が変わるので飽きることはありません。本格的なコース料理をクルーズ料金内で楽しめるなんて嬉しい!
10PM:ロボットバーでカクテルを注文「バイオニックバー」
ディナーの後は、お酒を飲みに「バイオニックバー」へ。なんとロボットがカクテルを作ってくれる近代的なバー!タブレットで飲みたいお酒を選択し入力すると、ロボットが作ってくれます。カクカクした不思議な動きで作られるカクテルは見応えあり。ほろ酔い気分になり、観光の疲れもあったので、お酒を飲んでぐっすり就寝。翌日は観光スポット盛りだくさんのタイ・プーケット島です!(後編へ続く)
この記事を書いたのは…
トラベルライター SHIORI
伝統美容などを調査しながら、半年間アジアを放浪。帰国後、トラベルライターとして独立。WEBメディアや書籍、雑誌、TV等で旅のコンテンツの取材・執筆・PRを多数行っている。好きなエリアは東南アジア。観光業に特化したPRコンサル&WEBサイト制作事業も運営。
取材・撮影/SHIORI 取材協力/ロイヤル・カリビアン・インターナショナル、株式会社ミキ・ツーリスト、一般社団法人クルーズイズム