「頭が真っ白に…」朝ドラ「風、薫る」の熱演で話題の井上祐貴さんが明かすデビュー2年目の挫折

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連続テレビ小説「風、薫る」(NHK)でヒロインの一ノ瀬りんに想いを寄せる新聞記者の横沢公輔を演じた俳優、井上祐貴さん。その端正なルックスと確かな演技力でファンを増やし続ける井上さんにとって、横沢役は新境地となったようです。「横沢は自分の中に正義があって、思ったことは口にするタイプ。僕は役を演じる上で自分との共通点を特に気にはしませんが、そこは僕と似てるのかな」と語ります。今回の美STオンラインでは、今注目の気鋭俳優にインタビューを敢行!「風、薫る」での舞台裏、そして芸能界に入るきっかけについてまで、たっぷりとお伺いしました!

中学時代のケガをきっかけに、看護や医療の偉大さを感じました。

今回「虎に翼」以来2度目の朝ドラ出演をさせていただきました。現場に入ってみて思ったのは、「風、薫る」は看護や医療を題材にしているだけあって、「この処置でいいのか」「この手順で合っているのか」など、俳優もスタッフさんもかなり丁寧に取り組んでいるな、ということ。

前回出演させていただいた「虎に翼」とはまた違った神経を使う現場だなと感じました。僕自身はこれまでの人生で、看護や医療に関わることがあまりなくて。あるとすれば中学時代、部活でサッカーをしていた時に腕を骨折してしまったのですが、あの時は身に沁みて看護や医療の偉大さを感じました。中学生にとっては病院ってやっぱり怖いですよね。動揺していたし、痛いし、家族は側にいないし・・・・・。

そんな中、主治医の先生や看護師の方々から優しく声をかけていただいてとても安心しました。「人を救う」ということは本当に大変な仕事だと思うし、覚悟が必要。そんな緊張感にも満ちた現場でしたし、「風、薫る」は、ケガをした中学時代の僕を救ってくれた優しさを思い出させてくれました。

横沢は、りんさんに2回プロポーズしてますが、僕はそこまではイケないです(笑)

僕が演じた横沢公輔は新聞記者です。明治のあの時代、政治の力は今より遥かに強くて、偉い人には絶対に従わなくてはいけなかった。そんな時代にあっても、権力に屈服せずに正しい社会を作りたい、という熱意が根底にある。長いものに巻かれて「はい、そうですね」と従ってばかりではなく、正していきたいという心意気があるんです。

僕は演じる上で役と自分との共通点を見つけようとはあまりしないのですが、思ったことを口にしたり、信条を曲げられないという部分は似ているかもしれません。思ったことを口にするにしても、僕の場合は一言多かったりするのですが(笑)。

僕と似ているわけではありませんが、横沢に共感する部分もあります。それは好きな女性への諦められない気持ち。ただ、横沢はヒロインのりんさんに2回もプロポーズしますが、僕はそこまでイケないですね(笑)。「横沢スゲーな」と思いますが、りんさんのことを人としてリスペクトし、それが好意に変わっていく過程はとても自然なことだし、理解できます。「風、薫る」は、ヒロインが自分の居場所を見つけるために社会と戦う姿が魅力ですが、僕の演じる横沢の登場で作品に面白いエッセンスが加わればいいなと思いながら演じていました。

デビューして2年目にコロナ禍。努力の仕方もわからず頭が真っ白になりました。

横沢が登場する回には、感染症に襲われる世の中も描かれていました。感染症と言えばコロナ禍が思い出されますが、あの当時僕はデビューして1年半ほど経っていたころでした。「ウルトラマンタイガ」の半年間の放送が終わり、日本各地をイベントで回る予定だったのですがほとんどキャンセルになってしまって。あの時は随分落ち込みました。仕事もできないし、今後俳優としてどんな努力をしたら良いのかもわからずに頭が真っ白になってしまって。

ですが悪いことばかりでもなく、今も継続している趣味ができたのはよかったですね。まずは料理。元々大学時代にイタリアンレストランやラーメン屋でアルバイトをしていた経験があったので、家で自炊をすることは全く抵抗がありませんでした。味付けは自分の好みにできるし、お皿にもこだわってみると楽しさが倍増!外食特有の気疲れがないし、落ち着けることに気づきました。今でも仕事が終わって時間が間に合えば近所のスーパーに行って買い出しして、家でささっとパスタを作ることも。ネットとかに料理の動画も沢山あるので、初挑戦するものは参考にしたりします。あとはDIY。棚とかテーブルとか、作ってみると結構夢中になるんですよ。

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《Profile》井上祐貴

1996年6月6日生。広島県出身。2017年、大学3年の時に第42回ホリプロタレントスカウトキャラバンに他薦で応募。審査員特別賞を受賞し、翌年芸能界入りを果たす。2019年「ウルトラマンタイガ」(テレビ東京系列)で初主演。その後「unknown」(テレビ朝日系列)、「明日、輝く」(NHK)、映画「NO CALL NO LIFE」、「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」、舞台「奇跡の人」や「マクベス」など立て続けに話題作に出演。「虎に翼」以降2度目の連続テレビ小説「風、薫る」(NHK)での横沢公輔役が記憶に新しい。今後は1月期のドラマ10「デンジャラス」(NHK)、映画「男ともだち」、そして10月期の木曜ドラマ「アナログナース~デジタルってなんなんだよ!?~」(テレビ朝日系列)では、自身初の内科医・羽鳥哲生を演じるなど、益々の活躍が期待される俳優の1人。

本記事は、美ST編集部が取材・編集しました。「美ST」は16年以上にわたり、40代&50代女性の美容とライフスタイルを追求してきた月刊美容誌です。

撮影/前千菜美(光文社写真室) 取材/キッカワ皆樹 編集/西村公寿

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