【JJドラマ部】オタクが太鼓判「これは絶対面白い!」2026年夏ドラマ予想

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「君の好きは無敵」(TBS)公式ホームページより

2026年の夏ドラマがいよいよ開幕! 大ヒット作の続編や、胸キュン必至の年の差恋愛、ゾクゾクする本格ホラーなど、多彩なラインナップが揃いました。今回もドラマオタクのコラムニスト小林久乃と、元JJ編集長イマイズミがガチ対談。それぞれが厳選した「絶対に観るべき5本」をご紹介します!

【コラムニスト小林久乃が選んだ5本】
・GTO(月曜22時/関西テレビ・フジテレビ系)
・君の好きは無敵(火曜22時/TBS系)
・Tシャツが乾くまで(金曜22時/TBS系)
・ラストノート(木曜22時/フジテレビ系)
・リーガルビート –逆転の法廷–(金曜21時/テレ東系)

【元JJ編集長イマイズミが選んだ5本】
・VIVANT(日曜21時/TBS系)
・君の好きは無敵
・Tシャツが乾くまで
・さよならノワール(火曜21時/フジテレビ系)
・ストレンジ -伊藤潤二の夜も眠れぬ奇妙な話-(金曜24時12分/テレ東系)

『VIVANT』と『GTO』 大ヒットドラマの続編に話題騒然!

イマ:いよいよ始まりましたね、2026年夏ドラマ。今クール、というか2026年最大の話題作といえば、やっぱり『VIVANT』ですよね!

小林: いやー、それがね…チェックしたつもりだったのに、すっかり見落としちゃってました(笑)。

イマ:信じられない! 「アゼルバイジャンで大規模ロケ」ってだけでネットニュースになった、あの国民的ドラマですよ? 自衛隊直轄の非公認組織「別班」の諜報員・乃木憂助(堺雅人)と、国際テロ組織“テント”の抗争を描いた前作から続くアクションアドベンチャーの傑作。リーダーのノゴーン・ベキ(役所広司)を相手に激闘を繰り広げた乃木の前に、再び新たな事件が…という展開です。

小林:このドラマって男性が熱狂するイメージが強いんですよね。

イマ:確かに『007』シリーズとか『ミッション・インポッシブル』が好きな層にはたまらない世界観かも。地上波でここまでの豪華キャストとスケールを実現できるドラマって他にはないので、続編制作の発表を聞いた時から、ずっと心待ちにしていました。

小林:しかも今回は2クール連続放送なんですよね。

イマ:放送にあわせて、「VIVANT」ロゴやオリジナルキャラ「ヴィヴァンちゃん」のグッズ展開に加えて、まさかのサンリオコラボまで。TBSが社運をかけて挑んでいる様子がひしひしと伝わってきます。

小林:第1回放送がちょうどワールドカップの閉幕した次の週なんて、最高に盛り上がるタイミングですね。

イマ:まさに国民的祭典なので、小林さんも忘れずに観てください!

小林:そして、私が推したいドラマは、なんと28年ぶりの続編となる『GTO』です。元暴走族の型破りな教師・鬼塚英吉(反町隆史)が、生徒や学校の問題に体当たりでぶつかっていく伝説の学園ドラマですが、今回は「令和」という時代が舞台。50代になった鬼塚が、現代の常識とどう向き合うのかが最大の見どころですね。

イマ:昔と違って、教育現場はコンプライアンスでガチガチになってますからね。ちなみに、いまNetflixで配信されている韓国ドラマ『鉄槌教師』では、問題児を殴りまくってますけど。

小林:それはそれで突き抜けてますね(笑)。でも冗談抜きで、28年前にはなかった問題が今の学校には溢れています。SNSの誹謗中傷、闇バイト、ヤングケアラー、トーヨコキッズ…。「壁をハンマーでぶち破って解決!」なんてシンプルな力技が通用しない時代だからこそ、鬼塚がどう動くのかワクワクします。

イマ:それにしても、反町隆史のあの体! 50代とは思えないキレと若々しさです。そして、主題歌は前回と同じ「POISON 〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜」。

小林:あのイントロが流れるだけで、一気に『GTO』の世界に引き込まれますよね。さらに今回、大きな話題を呼んでいるのが、冬月あずさ役で松嶋菜々子が出演すること。スペシャルドラマ『GTOリバイバル』(2024年/フジテレビ系)の最終シーンでチラッと出てましたけど、すんごい存在感がありました。2人とも同年代とは思えないスタイルの良さ…。

イマ:一方で、生徒役はリアルな高校生世代400人以上からオーディションで選ばれています。勝ち抜いたキャストを見ましたが、「ああ、この子見たことあるな」という子が何人かいる程度のフレッシュな顔ぶれ。オーディションの密着ドキュメンタリーも配信されるらしく、そちらも気になります。

小林:このドラマのプロモーションは『VIVANT』同様、気合の入り方が凄いんです。文部科学省とコラボしたタイアップポスターを全国の学校に配布したり、LA発の人気店「ランディードーナツ」と期間限定のコラボドーナツを発売したり。

イマ:強力な人気IP(知的財産)を活用して、多角的に展開していくのがここ最近のエンタメ界のトレンドなんでしょうね。

旬の俳優が出演する「年の差恋愛ドラマ」が2本!

小林:イマイズミさんとは、火10ドラマ『君の好きは無敵』がかぶりましたね。

イマ:このドラマは、趣味も推しもない元コンサルの理詰め女性・草壁杏奈(松本若菜)と、“かわいい”への愛は人一倍だけど超偏屈なデザイナー・瀬尾深月(佐野勇斗)という正反対の2人がタッグを組んで、「世界的な大ヒットキャラクターを生み出す」という無謀な挑戦をするというストーリーです。

小林:『西園寺さんは家事をしない』(2024年/TBS系)以来、ドラマに引っ張りだこの松本若菜と、大ブレイク中のM!LK・佐野勇斗くんという組み合わせがまさに旬ですね。そして、私の大好物である「年下男子との”年の差恋愛”ドラマ」でもあります(笑)。

イマ:松本若菜は、最近放送された『対決』(NHK BS)での硬派な新聞記者役も素晴らしかったですけど、こういうコミカルなラブコメも全力でできる振り幅が最高です。

小林:バラエティ番組に出ている彼女を見ていても、やっぱり人を引きつける天性の明るさがありますもんね。

イマ:キャストの魅力はもちろんですが、実は私、いま仕事でキャラクタービジネスについて研究中で、このドラマがサンリオの取材協力のもとに描かれるという点にも注目しています。

小林:私、以前ディズニー関連の書籍を作っていたので、その界隈はまあまあ詳しいんですが…本当に難しいんですよ、キャラクタービジネスって。

イマ:それこそサンリオをはじめ、世の中には星の数ほど「かわいいキャラ」があふれていますからね。単にかわいいだけじゃ売れない、ヒットの裏側にある戦略や泥臭い奮闘がどう描かれるのか、ビジネス視点でも見応えがありそうです。

小林:松本若菜と佐野勇斗の実年齢は14歳差。ドラマでも最初は、深月が杏奈をおばさん扱いするところから始まって、だんだん距離が縮まっていく…という王道展開にめちゃくちゃ期待しています。

イマ:年の差恋愛ドラマといえば、小林さん、絶対に『ラストノート』も挙げてくると思ってました。

小林:もちろんですよ! 離婚を経て「これ以上の変化はいらない」と静かに生きる49歳の葵(内田有紀)と、夢を諦めて流されるまま生きる30歳の澄晴(寺西拓人)。そんな2人が大人の理性を捨てて、本気の愛に溺れていく切ない純愛ストーリーなんて、外せるわけがないじゃないですか。

イマ:寺西くんの演技を地上波の連ドラで初めて観るかも。

小林:彼の主演映画『天文館探偵物語』(2025年)や舞台『アンバース』(2026年)を観ましたが、演技は完璧でした。“きちんとしている”という表現がよく似合う。実力は折り紙付きですよ。

イマ:しかし、20歳差かぁ。『君の好きは無敵』を超える年の差ですね。

小林:『ロングバケーション』(1996年/フジテレビ系)の瀬名(木村拓哉)と南(山口智子)が7歳差だったことを考えると、本当に感慨深いですよね。

イマ:それにしても内田有紀が驚異的に若々しいので、年の差恋愛にありがちな「最初はおばさん扱いされて…」みたいな展開はなさそうですね。

小林:このドラマでは2人の関係が「不倫」とかじゃなく、大人の「純愛」を描いてくれそうなところに好感が持てます。こういう直球のラブストーリーが観たかったんです! まさに私にとっての『VIVANT』と言ってもいい!

イマ:この夏は小林さんにとって幸せなクールですね(笑)。

どんな展開になるか謎に包まれた作品と女性バディが主人公のヒューマンドラマ

イマ:もうひとつ小林さんとかぶったのは『Tシャツが乾くまで』。出版社で働く咲子(蒼井優)と生真面目な夫・樹生(中島歩)、そして古書店で働くあずさ(夏帆)の夫婦。幸せだった二組の日常が、ある夏の事故を境に崩壊し、愛する人の“第3金曜日の秘密”が浮き彫りになっていく——というストーリーです。

小林:うーん、これだけだと、どんな話になるのか全然わからないですよね。公式HPにも「あらすじすら語れない」って書いてありますし、そもそも登場人物の名字すら明かされていない!

イマ:脚本は『silent』(2022年/フジテレビ)の生方美久さん。TBSの連ドラは今回が初めてですね。

小林:『カルテット』(2017年/TBS系)や映画『花束みたいな恋をした』(2021年)の土井裕泰監督と組むんですよね。このタッグがどうなるか本当に楽しみです。そして、もうひとつの見どころはなんといっても主演の蒼井優。

イマ:地上波の連ドラ出演は朝ドラ『ブギウギ』以来ですね。劇中で咲子が「結婚情報誌の編集者」として働いているという設定なので、われわれの目は厳しくなりそうです(笑)。

小林:結婚情報誌といっても、『ゼクシィ』なのか、『25ansウエディング』や『VOGUE Wedding』なのかで、だいぶ雰囲気が変わりそうですよね。それにしても、情報が少なすぎません?

イマ:ですね。「第3金曜日」「行方不明」「Tシャツ」という謎のキーワードがどう繋がっていくのか…。ただの恋愛ドラマでは終わらない、一癖も二癖もある展開を期待しちゃいます。

小林:そして、イマイズミさんが挙げていた『さよならノワール』は、私も入れるかどうか最後まで迷いました。

イマ:西池袋署に新設された「犯罪被害者支援室」を舞台に、かつてマル暴の班長として恐れられた元刑事・黒木夏海(小池栄子)と、対人コミュニケーションが苦手な心理学者・白石絵梨子(北香那)という2人が主人公の物語です。性格も境遇も真逆な二人が、犯罪被害者や遺族の心に寄り添い、サポートしていく。犯人逮捕で終わらず、「被害者のその後」にフォーカスする点が新鮮ですよね。

小林:脇を固めるキャストも、渡部篤郎(山崎創役)、戸田恵子(田村貴子役)、岡部たかし(五十畑修役)、荒川良々(桑原栄二役)と、演技派のベテラン勢が揃っていて手堅い印象です。

イマ:さらに制作陣は、脚本・井上由美子×演出・河毛俊作というレジェンド級のタッグですから、クオリティの面でも安心感しかありません。凸凹コンビの夏海と絵梨子がぶつかり合いながら、次第に唯一無二のバディへと成長していく過程も大きな見どころになりそうです。

設定がユニークな法廷ドラマと人気ホラー原作のオムニバスドラマに注目

小林:Netflixで配信されてる、鈴鹿央士主演の『喧嘩独学』って観ました?

イマ:つい最近、一気見したばかりですよ。だからこそ、小林さんが挙げた『リーガルビート –逆転の法廷–』には、私もすごく注目しています。

小林:今回鈴鹿くんが演じるのは、吃音(きつおん)を抱える新人弁護士の泰地空。普段はうまく話せない彼が、法廷で絶体絶命のピンチに陥ったとき、唯一無二の武器である「ラップ」で奇跡の逆転劇を巻き起こす痛快リーガルドラマ、といった内容です。

イマ:法廷でラップかぁ…。ちょっと共感性羞恥が発動しそうな気もしますけど(笑)。

小林:いやいや、鈴鹿くんなら絶対上手く決めてくれるはず! これまでにも『テミスの不確かな法廷』(2026年/NHK総合)みたいに、主人公にハンデや特性がある法廷ドラマはありましたけど、「吃音×弁護士」という組み合わせは新しいですよね。

イマ:そして、泰地とバディを組むベテラン弁護士・星秀幸を演じるのが稲垣吾郎です。

小林:個人的に、偏屈で一癖ある男をやらせたらナンバーワンの俳優だと思っています(笑)。そんな2人が現代社会の闇が絡む難事件にどう挑んでいくのか、期待大です!

イマ:最後に私が推すのは『ストレンジ -伊藤潤二の夜も眠れぬ奇妙な話-』ですが、小林さん、ホラーは苦手でしたっけ?

小林:苦手なんてもんじゃないです…。たまにホラー作品の試写会のお誘いもいただくんですけど、本当に気が重くなります。できることなら「台本だけ読ませてください」って言いたいくらいで…。

イマ:そこまでですか(笑)。今作は世界的な人気を誇るホラー漫画家・伊藤潤二の傑作短編から厳選されたエピソードを実写化したオムニバスドラマです。

小林:細田佳央太(深田龍介役)や真木よう子(栗子役)、円井わん(浅野結衣役)といったキャストはすごく興味深いですね。『世にも奇妙な物語』の本格ホラー版、といった感じでしょうか。

イマ:確かにタイトルもちょっと寄せてますしね(笑)。各話の演出には新進気鋭の監督陣が起用されていて、第1話を観たんですが、原作の独特な世界観が絶妙に表現されていました。そして、ちゃーんと怖かった!

小林:うう、やっぱり映像で観るのはちょっと無理そうなので、今度お酒でも飲みながら、できるだけ明るいトーンで内容を解説してください(笑)。

小林久乃(こばやし・ひさの)コラムニスト、編集者。正々堂々の独身。中学生から地上波ドラマを愛して30年以上、筋金入りのオタク。好きが高じてついには『ベスト・オブ・平成ドラマ!』(青春出版社刊)を上梓した。ラブストーリーが好きで、特に禁断の恋がテーマとなると視聴熱が俄然、盛り上がる。公式HPはhttps://hisano-kobayashi.themedia.jp

元JJ編集長イマイズミ 女性誌『CLASSY.』『JJ』の編集長を歴任。1クールの地上波ドラマを全録画するようになったのは、編集長になった13年ほど前から。「仕事で新しい俳優、タレントさんを覚えるため」というのが理由だったけど、見事に大ハマり。ホームドラマとラブコメ好き。韓国ドラマもやや中毒。

イラスト/lala nitta